「私がまとめた案の方向性で進めておきました」とさりげなく手柄を奪う先輩。だが、上司が資料を追求した結果
手柄を横取りする先輩
私の職場には、他人の成果をさりげなく自分の手柄にしてしまう先輩がいます。
直接「私がやった」と奪うわけではありません。
でも、会議の場になると、いつも絶妙な言い回しでアピールしてくるのです。
「この件は、私がまとめた案の方向性で進めておきました」
何日もかけて私が作った資料。
それなのに、いつの間にか「先輩の案」にすり替わっていく理不尽さ。
下っ端の私からは反論するタイミングも掴めず、毎回モヤモヤとした気持ちを抱える日々でした。
そんなある日のこと。上司も参加する重要な会議での出来事です。
プロジェクトの進捗を報告する場面。
先輩はいつものように私の資料を手に、自信満々に説明を始めました。
「現在の進捗ですが、私が作成したこちらの資料をご覧ください」
(まただ……)
心の中でため息をつく私。しかし、今回は少し様子が違ったのです。
「ちょっと待って。この部分のデータだけど、どういう想定でこの数字を出したの?」
上司から飛んできた、資料の細かい部分への鋭い質問。
自分で一から作っていない先輩は、当然言葉に詰まります。
「えっと、そこはですね……概算というか……その……」
しどろもどろになり、焦る先輩。
救いの言葉
そこで上司が、少し呆れたような口調で言いました。
「詳しいところは、実際に担当した人から直接聞こうか。君、説明できるかな?」
上司の視線が、私に向けられた瞬間。私は一つ深呼吸をして、はっきりと答えました。
「はい。そちらのデータは、昨年の実績をベースに現在の市場の動きを加味して算出しております。具体的には」
自分で調べ上げ、苦労してまとめた内容です。
落ち着いて丁寧に説明すると、上司は深く頷いてくれました。
「なるほど、非常によく練られているね。よし、君のこの提案で正式に進めよう」
「ありがとうございます!」
隣に座る先輩は、気まずそうに沈黙したまま。
会議が終わった後、自席に戻ろうとする私に、上司から直接声がかかりました。
「今日の資料、すごく良かったよ。しっかり準備してくれていたんだね」
ずっと抱えていた心のモヤモヤが、一気に晴れ渡る感覚。
誰かを大声で論破したわけではありません。でも、見てくれている人はちゃんと見てくれている。
そう実感できた、静かで最高にスカッとした出来事でした。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














