tend Editorial Team

2026.06.03(Wed)

「何か隠してるよね、スマホ見せて」帰宅が遅れた私を詰めてくる彼。だが、繰り返される質問に別れを決意

「何か隠してるよね、スマホ見せて」帰宅が遅れた私を詰めてくる彼。だが、繰り返される質問に別れを決意

笑顔なのに、目だけが違った

職場の歓送迎会を終えて帰宅すると、同棲相手がソファで待っていた。

連絡はメッセージアプリで送ってあった。既読もついていた。

「帰るの遅くない?」

笑いながら聞いてくる。声はやわらかい。でも彼女はすぐに気づいた。目が、全然笑っていなかった。言葉の温度と目の温度が、まるで別の人のようにちぐはぐだった。

「送別会があったから」と答えると「そっか」と短く返ってきた。相手はそのままスマートフォンを手に取り、黙った。

(なぜか怖い)

その直感が、数分後に的中した。

「何か隠してるよね、スマホ見せて」

笑顔のまま、静かにそう言った。

「当たり前」の顔をした要求

スマートフォンの中身を確認されたのは初めてではなかった。

以前は「疑ってるわけじゃないよ」という言葉と一緒に要求されていたが、今回は理由すらなかった。

同棲相手のスマホを見るのは当然のことだ、とでも言うような口ぶりだった。

「嫌なんだけど」と答えると、「ふーん」と言って相手は黙った。

その夜は何も起きなかった。怒鳴られたわけでも、泣かれたわけでもない。

でも、じわりと漂う沈黙の重さが違った。

「答えを間違えた」と相手に判定されたような、見えないプレッシャーが部屋に広がった。

部屋の中の温度が、一段下がったような気がした。

直感に従って、静かに動き始めた

翌朝、相手が仕事に出た後、彼女は自分のクローゼットをひそかに確認した。

普段着、仕事着、それから絶対に手放せないもの。

必要なものを頭の中でリストアップした。

「今日はどこで何をしていたの」と聞かれれば答えてきた。

遅くなるときはメッセージアプリで伝えてきた。それでもなお「見せて」が出てくる。要求の理由は一度も説明されなかった。

帰宅のたびに確認される。

笑顔で要求される。理由も言わずに当然のように迫られる。

それが続けば、どこに向かうかは見えていた。

怒鳴られたわけではない。泣かれたわけでもない。でも笑顔の奥の冷えた目が、本音を語っていた気がした。

あの目を、もう一度正面から受け取る前に動き出す。

今がその時だと思った。気づかれないように。静かに、でも確実に。自分が自分のままでいられる場所を、もう一度取り戻すために私は家を出た。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

RANKING

OTHER ARTICLES

NEW 2026.07.19(Sun)

「洗濯物を夜に回すな、うるさい」家事を全部夫に押し付けた妻。だが、妻の不倫が発覚して別れを決意
tend Editorial Team

NEW 2026.07.19(Sun)

「洗濯物は後でやろうと思ってた」頼んだことを放置し続けた夫。だが、できないなら先に言ってと本音を告げた結果
tend Editorial Team

NEW 2026.07.19(Sun)

「慣れれば平気、2日もあれば家事は慣れる」1日で音を上げた夫。それでも認めなかった時に返した正論とは
tend Editorial Team

RECOMMEND

2026.07.15(Wed)

家電のネット通販と店舗はどちらが得か。配送工事の追加費用や対面値引きへの期待などSNSで意見が分かれる実態
tend Editorial Team

2026.05.27(Wed)

「収入あるし、奥さんには仕事やめてほしいな」合コンで自慢し続けた男。だが、結婚観を語る男に反論した結果
tend Editorial Team

2026.02.25(Wed)

「この人なら大丈夫。きっと長続きする」結婚まで考えていた彼氏。だが、彼の心無い一言で別れを決意
tend Editorial Team