「あの、髪の毛をどけてもらえませんか」端っこの席に座っていた私の顔に女性の髪が。だが、困っていた私を救ったのは
念願の端っこ席。しかし頭上から迫る影
通勤時間の満員電車。
運良く座席の端っこに座れた時は、「今日はラッキー!」と心の中でガッツポーズ。
「ふぅ、やっと座れた」
ほっと一息ついてスマホを取り出した、まさにその時。私のすぐ横に立った長い髪の女性が、座席横の仕切り板に寄りかかってきたのです。
(あ、なんか嫌な予感がする)
直感は的中。仕切りの上からサラサラと、長い髪の毛が私の顔めがけて降下。
私の顔のすぐ横で揺れる、黒髪の束。
スマホの画面を見ようにも視界に入って邪魔なうえ、電車が揺れるたびに私の頬や額にサワサワと……。
(うわぁ、顔に当たってる。すごく気になるし、ちょっと痒い……)
とはいえ、相手はただ仕切りに寄りかかっているだけ。大声で騒いでいるわけでもなく、明確なマナー違反とは言えません。
「あの、髪の毛をどけてもらえませんか」
喉まで出かかった言葉を飲み込み、私はただひたすら体を丸めるばかり。モヤモヤした気持ちを抱えながら、じっと耐えていました。
突然の救世主!モヤモヤを吹き飛ばす痛快な一言
(早く降りる駅に着かないかな……)
限界を迎えそうになった、その瞬間。私の隣に座っていた年配の女性が、突然スッと立ち上がりました。そして、仕切りに寄りかかる女性の肩をポンポン。
「ちょっとお姉さん、髪の毛!」
「えっ?」
イヤホンを外して、怪訝そうに振り返る長い髪の女性。年配の女性は、はっきりと通る声で言い放ちます。
「あなたのその長い髪、下の人のお顔にバサバサ当たってるわよ。結ぶか前に持ってくるかした方がいいわね」
「あ……! す、すみません!」
女性はハッとして自分の髪が垂れ下がっていたことに気づき、顔を真っ赤にして大慌て。すぐに髪を束ねると、いたたまれなくなったのか、そそくさと少し離れた場所へと移動していったのです。
「あの、助かりました。ありがとうございます……!」
小声でお礼を伝えると、年配の女性は元の席に座り直し、ニッコリと笑顔。
「こういうのはね、本人が気づいてないだけだから。言ってあげた方がお互いのためなのよ。気にしないでね」
ずっと抱えていたモヤモヤが、一瞬でスカッと晴れ渡る感覚。スマートに助けてくれたカッコいい救世主に、今でも感謝の気持ちでいっぱいです。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














