「先輩、ここってどうやればいいんですかぁ?」面倒な仕事を全て押し付け、手柄を奪う後輩。しかし、彼女が狙う「本命の彼」がアプローチしてきたのは私!?
美味しいところだけを奪っていく要領の良い後輩
「先輩、ここってどうやればいいんですかぁ? 私じゃ全然わからなくて……」
今日もまた、甘ったるい声がオフィスに響き渡ります。
私の後輩は、本当に要領良く立ち回る天才です。誰の目にも触れない地味な業務や、時間ばかりかかる裏方の仕事は、あの手この手で鮮やかに回避。
逆に、上司の目につきやすく、評価に直結しそうな華やかな仕事にだけは、誰よりも早く飛びつきます。
少しでも面倒な作業に直面すると、彼女は決まって私を頼ってきました。質問を装ってすり寄り、いつの間にか作業そのものを丸投げ。結局、最後まで手を動かす羽目になるのはいつも私です。
彼女の抜け漏れをカバーし、見えないところで必死にフォローを続けているというのに、周囲の評価は残酷なものでした。
「おっ、今日も頑張ってるな! 期待してるぞ」
先輩たちからそうやって褒めちぎられるのは、いつも美味しいところだけを持っていった後輩。そのたびに「ありがとうございますぅ!」と愛想よく笑う彼女の姿に、私の心の中には黒いモヤモヤがどす黒く溜まっていきました。
真面目にやっている方が馬鹿を見る。すっかり癖になってしまった、重いため息。
後輩の「一番欲しいもの」が私の手元に…?
「いつも遅くまでお疲れ。俺はちゃんと見てるよ。君が裏でどれだけフォローしてるか」
完全に心が折れかけていたある日の夕方。自販機の前でふと声をかけてくれたのは、同期の彼でした。
社内でも仕事ができると評判の彼。そんな人が、私の陰の努力や目立たない気遣いに気づき、真っ直ぐな言葉で褒めてくれたのです。その温かい一言は、干からびていた私の心にじんわりと染み渡りました。
驚いたのはそれからです。
その日を境に、彼から頻繁に連絡が来るようになり、食事に誘われるなど、明確なアプローチを受けるようになりました。まさか、と戸惑う私の耳に飛び込んできたのは、驚きの社内事情。
なんとその同期の彼は、あの要領の良い後輩がずっと想いを寄せ、周囲に猛アピールしながら狙っていた「本命の相手」だったのです。
「今日もこの後、一緒にご飯行かない?」
「はい、ぜひ!」
最近では、二人で残業をこなした後に並んでオフィスを出るのが私たちの定番コース。
その日も、私たちが親しげに笑い合いながらエレベーターに向かうと、そこには信じられないものを見るような後輩の姿がありました。どうやら、残業している彼を待ち伏せして声をかけるチャンスを狙っていたようです。
仲良くエレベーターに乗り込む私たちを見送る彼女は、ハンカチを噛みちぎらんばかりの、悔しそうな表情を浮かべていました。
仕事の手柄は、確かに彼女に奪われたかもしれません。
けれど、彼女が何よりも欲しがっていた特別なポジションを手に入れたのは、他でもない私。
羨望と嫉妬が入り混じった後輩の視線を背中にたっぷりと浴びながら、私は心の中で「完全勝利!」とガッツポーズを決め、彼との甘いディナーへ向かうのでした。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














