「その男、金目当てに決まってるよ」と忠告してくれる年上の友人。だが、別の友人が教えてくれた年上の友人の正体
いつも忠告してくれる年上の友人
嬉しいことを話すたびに、必ず何かひとこと添えてくる2歳年上の友人がいた。
新しい彼の話をしたとき、彼女は真顔でこう言い切った。
「その男、金目当てに決まってるよ」
気になる人ができたと言えば「ちょっと怪しいな、直感だけど」と続く。
仕事で結果が出たと伝えると、
「良いことがあったときこそ気を引き締めないと。うかつに喜ぶと、思わぬ落とし穴に落ちるよ」
と真剣な顔で言う。
年上らしい落ち着きで語りかけてくるので、こういう人が傍にいてくれてよかったと思っていた。
少しだけ水を差されたような気持ちになっても、それも親切のうちだと受け取っていた。嬉しい気持ちをそのまま出せないのは、慎重な自分のためを思ってくれているからだと。
「幸せな話」と「不幸な話」への温度差
その友人の話を別の友人にしてみたとき、思わぬ言葉が返ってきた。
「それって、あなたが幸せになるのが面白くないから、ネガティブな言葉で気持ちをコントロールしようとしてるだけじゃないかな」
はっきり言い切られて、最初は否定したかった。
でも言われてみて、改めて思い返してみた。
幸せな話をしているときの彼女は、どこか平坦だった。
ときに表情が曇った。
でも、仕事でミスをしたとか、友人にがっかりしたとか、恋愛がうまくいかないとか、そういう話を始めた途端、身を乗り出して聞いてきた。
声のトーンが上がり、次々と質問が来た。
ずっと見えていなかったその差が、一度気づいてしまうと鮮明になった。
(善意だと信じていた分だけ、何かが静かに崩れていく感じがした)
彼女がわざとそうしているとは思いたくない。でも、私が上を向くたびに引き戻そうとする言葉が来ていたことは確かだ。忠告の言葉が心配から来ていたのか、それとも別の感情から来ていたのか、今となっては判断できない。
その友人との関係は今も続いているが、嬉しいことを真っ先に話したいという気持ちは、もう戻ってこないかもしれない。あの温度差に気づいてしまった以上、同じように向き合うことはできなくなっていた。
忠告を心配と思っていた頃の自分と、今の自分では、同じ言葉の聞こえ方が違う。それがもどかしくもあり、正直なところでもある。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














