「ねえ、どうしたの?元気ないじゃん」先輩の裏切りで落ち込んでいた私。だが、同期が明かした真実で先輩の株が下がった話
手柄を横取り!?信じられない先輩の嘘
その日は、どうしても終わらせなければならない業務がありました。
夜遅くまでオフィスに残り、パソコンと睨めっこ。誰もいないフロアで一人、ひたすらキーボードを叩き続けて、やっとの思いで完成させた資料。
「よし、これで明日の会議に間に合う……!」
大きな達成感とともに、私はへとへとになりながら帰路についたのです。
事件が起きたのは、その数日後のこと。
給湯室へ向かおうと廊下を歩いていると、少し開いた会議室のドアから聞き慣れた声が漏れてきました。先輩と上司の会話。
「例の件、無事に終わりました。この資料、私が徹夜でまとめ上げたんです」
「おお、さすがだな!君に任せて正解だったよ。よくやってくれた」
「いえいえ、チームのためですから」
耳を疑う光景。先輩が手にしているのは、間違いなく私が残業して必死に作ったあの資料でした。
(嘘でしょ……。それ、私が作ったのに)
心臓がバクバクと音を立て、頭の中は真っ白に。抗議しようとドアのノブに手を掛けましたが、臆病な私の性格が邪魔をします。
(ここで私が口出ししたら、面倒なことになるかも……)
結局、何も言えずにその場を離れることしかできず、自席に戻っても悔しさと悲しさで涙がこぼれそうでした。
救世主登場!憧れの同期が放った痛快な一言
うつむき加減で仕事をしていると、隣の席の同期が不思議そうな顔で覗き込んできました。
「ねえ、どうしたの?元気ないじゃん」
彼女は私とは真反対で、いつも明るく、誰に対しても自分の意見をはっきり言える人。私が密かに憧れている存在です。
我慢できなくなった私は、先ほど目撃してしまった先輩の行動を、小声で彼女に打ち明けました。
「えっ、何それ!ありえないんだけど!」
話を聞き終えるや否や、彼女は勢いよく立ち上がりました。そして、ちょうど通りかかった上司と先輩の元へ、迷うことなくズカズカと歩いて行ったのです。
「あ、上司!さっき先輩が提出した資料の話なんですけど」
フロアに響き渡る、彼女の大きな声。ビクッとする先輩。
「ん?どうした?」
「その業務、彼女が残業して一人でやってましたよ!先輩じゃありません!」
彼女は私を指差しながら、満面の笑みで言い放ちました。
「えっ……?どういうことだ?」
上司の鋭い視線が先輩に突き刺さります。
「あ、いや、それは……その……」
しどろもどろになり、顔を真っ赤にして俯く先輩。その慌てふためく姿を見て、私の胸の奥につかえていたモヤモヤが一気に晴れていくのを感じました。
「もう、手柄の横取りはダメですよ、先輩!」
トドメを刺すように言い放つ同期の背中が、たまらなく頼もしく見えた瞬間。心の底からスカッとした、忘れられない出来事です。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














