
自転車追い越しルール厳格化で交通麻痺?現場で起きたパトカーによる大名行列の波紋
4月1日から施行された改正道路交通法により、自動車が自転車を追い越す際のルールが大幅に厳格化されました。安全確保という大義名分のもとで導入された新ルールですが、早くも実社会の道路事情との乖離が露呈し、混乱を招いています。そんな中、東京・秋葉原のPCパーツショップとして知られるオリオスペックの公式アカウントが投稿した動画が、ネット上で爆発的な注目を集める事態となりました。
動画に収められていたのは、片側1車線の細い道路をマイペースに走行する1台の自転車。そのすぐ後ろには、本来なら交通を先導すべきパトカーがぴったりと追従しています。改正法では、自転車を追い越す際に1メートル以上の間隔を空けられない場合、自転車の速度に合わせて徐行することが義務付けられました。この現場では十分な側方間隔が確保できなかったためか、パトカーは法を遵守して追い越しを断念。その結果、パトカーの後方には延々と続く長い車列ができ、現場は皮肉にも警察車両が先頭となって大渋滞を引き起こすという、極めてシュールかつ深刻な状況に陥ってしまいました。
この光景に対し、SNS上では法律の妥当性を問う声が相次いでいます。
『パトカーが自転車を追い越せない。これが法的には正しいが、法自体が正しいかは別問題』
『誰も幸せにならない。何のためにできたのかわからないルール』
『バスが自転車を追い越せず、かなりの列ができているのを何回か見かけた。渋滞を生み出す改正だと思う』
こうした批判の一方で、当事者となる自転車利用者からも困惑と不安の入り混じった切実な声が上がっています。
『後ろにパトカーがいる状況で走り続けるのは嫌すぎる。見通しのいい歩道に避難したい』
『車道を走るのが怖くて警察に相談したら、やむを得ない場合は歩道でも良いと言われた。人によって見解が違うのでは不安』
今回の改正は、交通弱者である自転車の安全を守ることが主眼ですが、日本の狭小な道路インフラを考慮していないとの指摘は免れません。道路の拡幅や自転車専用レーンの整備といった環境構築が追いつかないまま、ルールだけが先行した結果、ドライバーや警察官、そして自転車利用者までもが立ち往生するパラドックスが生じています。
円滑な交通と安全のバランスをどう図るべきか。
為政者は、この大渋滞という目に見える悲鳴を重く受け止めるべきではないでしょうか。














