「これ、半分ずつね」最初は払ってくれた年下彼氏がデート三度目から豹変→共通の知人が漏らした一言で凍りついた瞬間
三度目のデートから始まった割り勘宣言、年下彼氏の変化
30歳の頃、知人の紹介で年下の男性と知り合いました。
背が高く、見た目もまあまあ整っている人で、最初の食事もカフェも、彼が伝票をすっと引き寄せて支払ってくれていたのです。
50代の今振り返ると、あの最初の数回だけが本当の彼ではなかったのかもしれません。
関係が三度目を過ぎたあたりで、空気がふっと変わりました。会計のときに彼は電卓アプリを開いて、こう告げてきたのです。
「これ、半分ずつね」
声は柔らかいのに、引かれた線だけがやけに明確でした。割り勘自体は普通のことです。けれど、最初の数回が「奢りますよ」という雰囲気だっただけに、急な切り替わりは私にちょっとした違和感を残しました。
それでも、年下なんだしお互い大人なんだから、と自分に言い聞かせて私は付き合いを続けたのです。
最初の数回が好印象だっただけに、ここで疑いを持つのは自分の気持ちを否定するようで、踏み切れませんでした。
借金の打診と、後日知人から漏れた決定的な事実
割り勘の段階を過ぎたある日、駅の改札前で彼から告げられたのは、お金を貸して欲しい、というひと言でした。
びっくりして理由を尋ねても、説明は曖昧で、金額の話もどこか頼りないのです。
私は丁重に断りました。胸の奥には、どんよりしたモヤモヤだけが残ったのです。
割り勘で線を引いた相手から借金の打診まで来るのか、と頭の中で何度も反芻してしまいました。
しばらく経って共通の知人と会ったときでした。
彼の話題に触れた覚えはなかったのに、何気ない近況の話のなかで、相手がぽろっとこう漏らしたのです。
「あの人、別の彼女もいたんじゃなかったっけ」
耳に届いた瞬間、頭の奥がしんと静かになりました。
最初の数回だけ払ってくれた優しさも、急に始まった割り勘宣言も、唐突な借金の打診も、すべてが一本の線でつながったのです。
彼の中で私は、複数並んでいた相手のうちの一人だったのでしょう。
背の高い穏やかな笑顔と、テーブルでひらかれていた電卓アプリ。
あの仕草が今になって思い出されると、背筋に冷たいものが走ります。
怒りよりも先に来たのは、知らないうちに自分の財布も気持ちも品定めされていた、という静かな恐怖でした。
最初に支払ってくれていた数回は、おそらく値踏みのための投資だったのでしょう。それ以来、初対面で気前よく支払う男性には、無意識に距離を取るようになっています。あの夜の改札前の冷たい風は、今も私の中に残ったままです。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、50代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














