「返事、ちゃんとしてるじゃん」自分に言い聞かせながら送り続けたメッセージ→彼のペースに飲まれた20代の本音
自分に言い聞かせるクセがついた
付き合い始めてしばらくして、私には妙なクセがついた。
彼からメッセージが来ない夜、自分に向かって「返事はちゃんとしてるじゃん」と繰り返すのだ。
送れば返ってくる。
それは本当のことだった。
遅い時間になっても、必ず短い返信が来た。だから「嫌われているわけじゃない」というのも事実だった。
ただ、気がつけば自分から送り続けていた。おはよう、今日どうだった、ご飯食べた?
そういうやりとりは、いつも私が始めていた。
付き合う前は逆だった。朝も夜も彼から来ていた。それがいつの頃からか、静かに逆転していた。
送る前に、迷うようになった
ある夜、いつものようにメッセージを書こうとして、指が止まった。
(また私から。今日は3日連続だ)
送らなかったら、彼から来るだろうか。
そう考えたら、試したい気持ちと試すことへの怖さが同時に湧いてきた。
結局その夜は送らなかった。翌朝、彼からのメッセージはなかった。
「返事、ちゃんとしてるじゃん」
また自分に言い聞かせた。でも今度は、言葉がいつもより虚ろに響いた。
彼のことは好きだった。会えば楽しかった。
ただ、連絡の量がそのまま関心の量に見えてしまう自分を、どう扱えばいいのかわからなかった。
ペースを「合わせる」のか「飲まれる」のか
彼は仕事が忙しく、プライベートの連絡を後回しにするタイプなのだとだんだんわかってきた。
悪意があるわけじゃない。ただそういう人なのだと、頭では理解していた。
(ペースを尊重するって、こういうことなのかな)
でも理解と感情はちがう。
頭でわかっていても、夜になると無意識に画面を開く自分がいた。通知ゼロの表示を見るたびに、小さく肩が落ちた。
尊重と諦めの境目がどこにあるのか、今もよくわからない。好きな人のペースに合わせようとするほど、自分の気持ちの置き場がなくなっていく感覚があった。
送る前に迷い、返信を待ちながら何度も画面を見て、それでも「返事はちゃんとしてるじゃん」と言い聞かせる夜が続いた。楽しいはずの交際期間が、いつしか自分との静かな戦いになっていた。
彼のペースに「合わせた」のか、それとも「飲まれた」のか。その答えを、まだ出せないでいる。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














