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2026.06.03(Wed)

「ちょっと止めてるだけだろ」マンションの月極駐車場に勝手に駐車する男。だが、配達業者が持ってきた植木鉢で状況が一変

「ちょっと止めてるだけだろ」マンションの月極駐車場に勝手に駐車する男。だが、配達業者が持ってきた植木鉢で状況が一変

見知らぬ車が居座り続けた区画

マンションの月極駐車場に、見知らぬシルバーの高級車が繰り返し止まるようになったのは3年前のことだ。管理組合の張り紙でいったん止まっても、時間が経てばまた現れる。

その繰り返しだった。

警察に相談したが、私有地内のことは民事の問題になると言われ、何も変わらなかった。

一度、車の持ち主と思われる人物と直接話したこともある。

「ちょっと止めてるだけだろ」

その言葉だけ残して立ち去られた。

こちらが契約証明書を出しても、見もしなかった。

毎回、帰りが遅い夜には車がなくなっている。被害が起きるのは休日の昼間だけだ。こちらのスケジュールを読んでいるのかと思うほど、タイミングが一定だった。

どうにもできない日々が続いた。

転機は突然やってきた。

ベランダ用に注文していた石製の大型植木鉢2個の配達日、その日も車は変わらず私の区画を占領していた。

荷物を運び込んだ配達業者がこちらを見て言った。

「あ、ここでいいんですか?」

私の区画であることを確認して、業者はそのまま車の前に植木鉢を据えた。重い石製で動かすには複数人が必要な代物だ。

設置が終わると、車は前にも後ろにも出られない状態になっていた。

業者が作業を終えてトラックを走らせるのを見送りながら、変な気分だった。

何もずるいことはしていないのに、どこか後ろめたいような、でもそれ以上に晴れやかな気持ちが混ざっていた。

私は仕事に出かけた。植木鉢は私が購入して私の区画に置いただけのことで、何の問題もない。

搬入の際には管理員室にも声をかけておいた。

「私有地内の私物に触れないでくださいね」

夕方に帰宅すると、車の持ち主が駐車場の前に立っていた。状況を飲み込んでいるらしく、焦った顔で植木鉢に手をかけようとしていた。

「植木鉢を動かしてもらえますか」と言ってきた。

静かに言い返した。

「私有地内の私物に触れないでくださいね」

それだけ告げて部屋に戻った。数日後に管理組合から連絡があり、車がレッカーで搬出されたこと、費用は車の持ち主が全額負担したことを知った。

以来、私の区画に他の車が入ることはない。

植木鉢はベランダに上げ、ハーブ鉢として活用している。あの日の気持ちよさは、しばらく忘れそうにない。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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