「ごめん、まとめお願い!」大学の課題で締切前夜に丸投げしてきた同級生。だが、私が送った分担表で状況が一変
一人で積み上げた二週間
大学の必修科目、4人グループでの課題提出。
最初に分担を決めたとき、4人はそれぞれ担当パートを選んで、締切までに各自が仕上げる流れになっていた。
ところが4人のうちの一人が、締切が近づくにつれてどんどん作業から遠ざかっていった。
「バイトが忙しい」「体調が悪い」という言い訳が週ごとに積み重なり、一週間が過ぎても、二週間が過ぎても、その人の担当分は一向に出てこなかった。
残りの二人は見て見ぬふりを貫いていた。空気を読んで黙っているのか、単純に気づいていないのか、そのどちらも少し腹立たしかった。
結果として、毎晩レポートを進めているのは私だけになっていた。
締切前日の夜、スマートフォンに通知が来た。
「ごめん、まとめお願い!」
謝罪とも呼べないような一行。絵文字が一つついていた。
二週間分の積み重ねを、その一文で受け取ったような気がした。
(ふざけんな、全部押しつけかよ)
普段口にしないような言葉が、頭の中で勝手に渦巻いた。徹夜続きの体に、この一行が一番堪えた。
感情ではなく、事実を並べた
感情的なメッセージを送ることも考えた。でも言葉で責めても、相手は言い訳を重ねるだけかもしれないと思った。
証拠もなく怒りをぶつけても、「自分なりにやっていた」と言われたら返す言葉に詰まる。
だから代わりに、各自が担当すると決めた内容と、実際に提出された作業量を一覧にまとめた。
誰が何をどれだけ出したか、それだけを表にした。どのパートが埋まっていて、どのパートが空白のままか、一目でわかる形になった。
グループのメッセージアプリへ送って、一言だけ添えた。
「この分担で提出する予定だけど、問題あったら教えて」
心の中では何度も言いたかった言葉がある。
「担当分、まだ出てないよ」
でも、それは書かなかった。表を見れば、誰でもわかることだから。
言葉にしなかった方が、届いた
翌朝確認すると、夜のうちに担当分の資料がグループへ共有されていた。深夜に作ったらしく、ファイルの作成時刻がそれを物語っていた。
一覧を送る前には影も形もなかったのに、たった一晩で出てきたのだ。他の二人も朝には確認の返信を入れていて、提出までに全員分が揃った。
結局、あの一覧は何かを責める道具にはならなかった。
ただ、今の状況を誰もが同じように見られる形にしただけだ。それで十分だった。
感情をぶつけずに済んだことも、余計なトラブルにならなかったことも、振り返ればよかったと思う。
あのとき送った一覧が、グループ全員の意識を静かに動かしたのだと今でも感じている。怒りよりも、事実の方が力を持つことがあるのだと、あの夜に学んだ。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














