「誰か付き合ってる人いるの?いなかったら付き合わない?」数年後に追いかけてきて告白した元彼を、迷わず断れたワケ
雑に扱われていた、あの頃
付き合いはじめた当初から、どこかおかしいとは思っていた。
約束が守られない日が続く。連絡がある日とない日の落差が大きい。
誘っても「予定がある」と返され、翌週には何事もなかったように連絡が来る。
「もしかして」という疑念は、じわじわと確信に変わっていった。後になって、本命の相手が別にいたのだとわかった。
二股をかけられていた。気づいていながら見て見ぬふりをしていた自分が情けなくて、同時に悲しかった。
好きだったから、向き合えなかった。やがて「もうやめよう」と思える日が来て、自分から関係を終わらせた。後悔はなかったけれど、悔しさだけが残った。
前だけを向いて、積み重ねた日々
別れてから、見返したいという気持ちが静かに根を張った。
怒りのようでもあり、自分への誓いのようでもあった。
仕事を懸命にこなし、体を整え、外見と内面の両方に時間をかけた。
「後悔させてやる」という感情は、日々の積み重ねの中でいつの間にか「自分を好きになる」という方向に変わっていた。
誰かのためではなく、自分のために前を向いていた。それが自然にできるようになった頃、以前の自分とは少し違うと思えるようになっていた。鏡を見るのが怖くなくなった日のことを、今でも覚えている。
数年後、元彼からメッセージアプリで連絡が来た。
「最近どう?」という他愛ない入りだったが、何度かやり取りするうちに会いたいと言ってきた。
断る理由もなかったので、話を聞くことにした。
会う場で、彼は最初に近況を聞いてきた。少し話した後で、彼が改まった様子で言った。
「とても綺麗になったね、誰か付き合ってる人いるの?いなかったら付き合わない?」
そんな言葉が出てくることに、少し驚いた。
昔の自分が聞いたら胸が揺れていたかもしれない。でも今は違った。何も動かなかった。
断った瞬間に、晴れた気持ち
「それはないです」とだけ答えた。
長く説明する気にもならなかった。
その場を出てから、空が広く感じた。
しかるべき時間をかけて積み重ねてきたことが、一つ報われたような感覚だった。怒りでも喜びでもなく、ただ晴れた。
すっきりした、と思った。それで十分だった。
振り回された頃の自分なら、その「ないです」の一言を言うのに何日も迷っていたかもしれない。
でも今は迷わなかった。それだけで、あの数年間が正しかったとわかった。
雑に扱われた記憶は消えない。でもその経験が、自分を変えるきっかけになった。悔しさがあったから前に進めた。今はそう思える。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














