「意味わかんないんだけど」私の留守中に泊まりに来た義母。だが、私のクローゼットが開けられていた理由とは
「2泊の間、呼んでいい?」
結婚して間もない頃、私だけ自分の実家に2泊することになった週末があった。
出発前日の夜、夫が「その間、お母さんに来てもらおうかな」と言い出した。
お母さん想いなのは付き合っている頃からわかっていた。
それでも、自分がいない間に部屋へ誰かを通されるのは落ち着かなかった。
特に寝室のクローゼットは、自分なりの整理の仕方があって、人に触れてほしくなかった。
引越したばかりで、ようやく自分のペースが整ってきたところだった。
「私のクローゼットと引き出しは開けないように伝えて」と念を押し、夫は「大丈夫だよ」と答えた。その言葉を信じて家を出た。
クローゼットが、開いていた
帰宅すると、寝室のドアを開けた瞬間に目に入ったのは、全開になった私のクローゼットだった。
中の服は見慣れない順番でかかっていた。
テーブルに手紙が折りたたんで置いてあった。義母の筆跡で、洗濯した洋服をクローゼットにしまった旨が綴られていた。
続けてこう書かれていた。
「ホコリがかぶるのが気になったので」
「ごめんなさいね」
読んでも、すぐに飲み込めなかった。
(意味わかんないんだけど)
洗濯したのは夫のものだったはずなのに、なぜ私のクローゼットを開けたのか。夫のスペースは別にある。触らないでほしいと頼んだのは、まさにその場所だった。
キッチンに行くと、買い置きのコーヒーが消えていた。
義母の化粧水と小さな鏡が、代わりに棚に置いてあった。
処分したのか持ってきたのか、使い慣れた空間が見知らぬ配置に変わっていた。まるで少しずつ、この部屋に馴染もうとしているように見えた。
箱に詰めて、送り返した
これが今後の当たり前になると感じた。次に帰省するたびに、部屋のどこかが変わっている未来が見えた気がした。
義母の私物をすべて段ボールに入れ、義実家へ発送した。
「忘れものですよ!」と添えて。言葉は穏やかにしたが、意思はそれで伝わると思った。夫には後から報告した。「そんなつもりじゃなかったと思う」と言いかけた夫に、「私のクローゼットだから」とだけ返した。
それ以来、義母とは距離を置いている。
夫との間でも、あの一件はうやむやのまま残っている。
手紙の「ごめんなさいね」が気になる。謝ることはわかっていたのに、それでも開けた。丁寧な字で書かれた一文が、かえって今も引っかかっている。
頼んだことを守ってもらえなかった事実は、やさしい言葉で包まれていても変わらない。
義母を嫌いになりたいわけではない。ただ、「私のものを勝手に開けないでほしい」という気持ちが、どうしたら伝わるのかが今もわからない。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














