「ここ空いてると思って〜」運動会の場所取りで私の場所を奪ったボスママ。だが、正面から反論した結果
朝いちばんに取った家族の場所
運動会の朝、私は誰よりも早く校庭に着いた。家族みんなが座れるいい場所を取り、レジャーシートを丁寧に広げて、開会を待っていた。
そこへやってきたのが、ママ友グループの中心にいる女性だった。
普段から持ち物や習い事でマウントを取り、笑顔のままこちらを刺してくる人だ。
彼女は取り巻きのママたちを引き連れ、私のシートの真横に、迷いもなく腰を下ろした。
「ここ空いてると思って〜」
空いているわけがない。シートはきちんと広げてあり、私はその上で待っていたのだから。彼女は端を平気で踏みつけ、保冷バッグや椅子を置き、自分たちの陣地をどんどん広げ始めた。
取り巻きのママたちまで、当然のように荷物を並べていく。
気がつけば、私の家族が座る場所は、半分以下に削られていた。それでも彼女は、こちらを見ようともしない。
思えば、こういう人だった。
以前、役員決めのときも同じだった。私に断りもなく、グループのメッセージに私の名前を勝手に書き込んだのだ。
「〇〇さんって暇そうだし、向いてるよね」
やんわり断れば、その日から無視モード。
波風を立てたくなくて、私はずっと笑って耐えてきた。
うなずいた周りのママたち
けれど、この日はもう我慢できなかった。私は彼女の目を見て、はっきりと言った。
「ここ、うちの家族の場所なので」
声が震えないよう、ゆっくりと。彼女の笑顔が、ぴたりと止まる。取り巻きのママたちが、気まずそうに視線を泳がせた。
静まりかけた空気を破ったのは、少し離れて見ていた別のママだった。
「あの人、トラブル多いわよね」
その一言に、周りのママたちが次々とうなずいた。
彼女は何か言い返そうとして、口を半分開けたまま固まった。やがて、その言葉も飲み込んでしまう。
取り巻きのママたちまで、もう彼女に味方しなかった。誰も目を合わせようとしない。
「……じゃあ、向こうにするわ」
そう絞り出すと、彼女は荷物をかき集め、逃げるように離れていった。残されたのは、私の家族のための場所と、静かにうなずいてくれたママたちの視線だけだった。
あの日から、彼女が私に笑顔で刺してくることはなくなった。グループの中で、自然に話しかけてくれる人も増えた。言うべきことは、はっきり言ってよかったのだと思う。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














