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2026.04.17(Fri)

「ミスは自己責任、成果はチームのもの」理不尽な不動産会社で働く日々。極限状態で下した決断

「ミスは自己責任、成果はチームのもの」理不尽な不動産会社で働く日々。極限状態で下した決断

「今回の大型契約、俺の指導が良かったからな。お前も少しは成長したじゃないか」

得意げに鼻を鳴らす上司の言葉に、私はただ愛想笑いを浮かべるしかありませんでした。

私が勤める中堅の不動産会社。

来る日も来る日も顧客の元へ通い詰め、やっとの思いで勝ち取った契約でしたが、社内での扱いは「チームの成果」、もっと言えば「上司の手柄」にすり替わってしまうのです。

連日の残業や、休日を返上しての資料作成。身を粉にして働いた個人の尽力など、誰の目にも留まりません。成功はみんなのもの。いや、上の人間のもの。それがこの会社の暗黙のルールでした。

理不尽すぎる責任の所在

手柄を奪われるだけなら、まだ耐えられたかもしれません。一番心が削られるのは、何かトラブルが起きたときです。

「どうして工期が遅れているんだ!お前の段取りが悪いからだろうが!」

会議室に響き渡る、鼓膜を破るような怒声。遅延の理由は、記録的な大雨による資材の搬入遅れでした。どう考えても不可抗力のはずなのに、上司は一切耳を貸そうとしません。

「天気のせいにすんな!お前が事前に対策を打っていれば防げたはずだ!」

微細なミスや、個人の力ではどうにもならないイレギュラーな事態。それら全てが、担当者である私の「自己責任」として冷酷に追及されるのです。

成功したときは知らん顔なのに、失敗した途端に全責任を背負わされる理不尽さ。胸の奥に黒いモヤモヤが渦巻き、夜も眠れない日々が続きました。

下した決断

「俺、何のためにこんなに頑張っているんだろう」

終電に揺られながら、ふと窓に映る自分の疲弊しきった顔を見つめます。正当な評価は得られず、常にミスの恐怖に怯えながら働く環境。

あるのは、上司の顔色を窺い、責任をなすりつけられないようビクビクするだけの窮屈な毎日です。

そんな環境で、仕事へのモチベーションを保てるはずもありません。心の中の何かが、プツンと音を立てて切れるのを感じました。

翌朝、私はまっすぐ上司のデスクに向かいました。

「退職届です。今までお世話になりました」

「はあ? 今お前に抜けられたら現場が回らないんだよ!」と慌てふためく上司の姿が、ひどく滑稽に見えます。手柄を独り占めしてきたくせに、都合の良い時だけ引き留めようとするなんて。

私は振り返ることなく、オフィスを後にしました。理不尽な評価から解放された瞬間。見上げた空は、あの時の大雨が嘘のように、どこまでも青く澄み渡っていました。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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