「まさかタダで泊まってるの?」連日で止まる義妹。だが、ママ友の一言で足が遠のいたワケ
宿代わりにされる我が家
上京のたびに我が家へ転がり込んでくる夫の妹に、私はほとほと困っていました。
ホテル代を浮かせたいだけなのは明らかです。
「今日の夜、泊めてもらえる?」
連絡はいつも前日か当日。こちらの予定などお構いなしで、急いで部屋を片づけ、夕飯を一人分多く作る羽目になります。
それでも波風を立てたくなくて、私はずっと我慢して受け入れてきました。
義妹はお礼を言うでもなく、翌朝は遅くまで寝て帰っていくのが常です。
そんな義妹が泊まった翌日、近所のママ友が帰省のお土産を持って遊びにきたのです。せっかくだからと、三人でお茶をする流れになりました。
何気ない世間話が空気を変えた
ママ友は義妹を若いだの可愛いだのと褒めちぎり、場は和やかに進みます。
ところが帰省の話題になったところで、思わぬ方向へ転がりました。
「私、昨日まで義実家に行ってたんだけど、2泊で1万って足りるか心配で」
悪気なく自分の宿泊代の話をするママ友に、義妹がぽかんとして言いました。
「え?お金払うんですか?」
その一言で、ママ友の顔つきが変わったのが分かりました。先ほどまでの和やかさが嘘のように、呆れた色が浮かんでいます。
「まさかタダで泊まってるの?」
場の空気が一瞬で張り詰めました。
義妹は笑顔のまま固まり、助けを求めるように私を見ましたが、私はあえて目を合わせませんでした。
呆れ顔の正論で足が遠のく
「ご飯もごちそうになるんだから」
「光熱費だってかかるのよ」
ママ友はあくまで世間話の延長として、当然のことを口にしただけでした。
けれど呆れたその表情が、何より義妹に効いたようです。
義妹は耳まで赤くして、うつむいたまま何も言えません。
何か言い訳をしようと口を動かしかけては、声にならずに飲み込みます。
私が責めたわけでもないのに、勝手にしどろもどろになっていきました。
「ねえ、当然よね」とママ友に同意を求められ、私はただ黙ってうなずきました。
普段は遠慮を知らない義妹が、このときばかりは小さくなって視線を合わせようとしません。
バツが悪くなったのか、帰り際に義妹は一万円をそっとテーブルに置いていきました。
これまで一度もなかったことです。
その日を境に、あれほど図々しかった泊まりの連絡はめっきり来なくなりました。タダではないと知った瞬間、潮が引くように遠のいたのです。
言いにくいことを、近所のママ友が悪気のない一言で片付けてくれた。胸のつかえがすっと取れた朝でした。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














