「2人って不倫してますよね?」W不倫を社内でバラしてしまった後輩→不倫していた2人に待っていたのは
2人への視線と沈黙の積み重ね
妻子持ちの男性社員と既婚の女性社員の関係を、職場のほとんどが把握していた。
廊下で手をつなぐところを見た人もいれば、休憩時間に2人でそっと姿を消す頻度が明らかに多すぎると話していた人もいる。
それでも誰も指摘しなかった。
「関わりたくない」というのが率直な気持ちで、部署に漂う重たい空気は見ないようにするしかなかった。
話題に出しても得をしないのは、みんなわかっていた。
2人が廊下でぶつかるように立ち話をしていても、席の近い人間は画面に目を向けたまま何も言わなかった。
マイペースで知られる若い後輩は、そういう空気をまるで察知しないまま働いていた。
毎日定時に帰り、周囲の残業にも動じない。誰がどんな事情を抱えているかにも関心が薄く、2人が既婚かどうかすら把握していなかった。
後輩が放った一言
2人がまた廊下で並んで話しているのを目にした後輩は、こともなげに声をかけた。
「2人って付き合ってるんですか?」
その場にいた全員が息をのんだ。同僚が「2人は結婚してるからね」と笑って軌道修正を試みた。後輩は不思議そうに首をかしげた。
「手つないでましたよね?」
「そうじゃなくて…」と同僚が言葉を詰まらせた瞬間、後輩の声が廊下まで届くほどの音量になった。
「2人って不倫してますよね?」
フロア全体の目が一斉に男性社員へと向いた。男性社員の顔色が変わるのが見えた。
彼はゆっくりと立ち上がり、一言も発しないまま足早に席を離れた。後輩は首をひねりながら、「あれ、怒らせちゃいましたか?」とつぶやいた。
静かに終わった日常
後輩は翌日も変わらない顔で出社した。悪意はなかったのだろう、それだけは確かだった。
だが男性社員はそれ以来ひどく表情が暗くなり、打ち合わせでも目が合わせられない様子が続いた。
ほどなく退職の話が出て、静かに職場を去った。周囲はそれとなく察していたが、誰も特には触れなかった。女性社員は部署に残り、2人の間に漂っていた独特の空気はそこで終わった。
見て見ぬふりを続けてきた職場が、後輩の一言で静かに区切りを迎えた形だった。
何年もかけて誰も触れられなかったことが、あの短いやりとりであっさり表に出てしまったのだ。
「知らないって、ある意味強いよね」と誰かが苦笑いした。否定する人は、その場には誰もいなかった。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














