「お子さん、1人なの?2人目は?あなた、何歳?」断りもなく庭に踏み込んだ知らない女。失礼な言葉に思わず絶句
呼び鈴も挨拶もなく、入ってきた
休日の穏やかな午後、庭で娘とのんびり過ごしていると、見知らぬお婆さんがすーっと敷地に入ってきた。
声をかけてから入るでも、呼び鈴を押すでもなく。驚いて顔を上げると、にこにこしながら娘を眺めている。
明るくて悪意のない雰囲気だったので、その場は和やかに話し始めた。でも少し話すうちに、質問がどんどん踏み込んでくることに気がついた。
「お子さん、1人なの?2人目は?あなた、何歳?」
矢継ぎ早に聞いてくる。一人っ子はかわいそうという言葉も出てきた。
笑顔で言われると余計に言い返しにくく、ただ曖昧に相槌を打ち続けた。
正直に言えば、庭に無断で入ってきた時点で既にモヤっとしていた。
でも、あの明るくて朗らかな雰囲気に飲まれて、上手く断れないでいた。プライベートなことを聞かれるたびになんとなく答えてしまい、少しずつ消耗していった。
返答が曖昧になってきたころ、ようやく話題が変わった。
庭の隅に向いた視線
話がひとしきり落ち着いてきたとき、お婆さんの目が庭の隅のプランターに向いた。しばらく使っていなくて、そのままにしていたものだ。
「ちょうだい!」
使っていないそのプランターを指さして、あっさりそう言ってくる。
欲しいなっていつも思ってたのよ、と笑顔で続けた。
(え……。)
咄嗟に言葉が出なかった。悪い人ではないのはわかる。でも、無断で庭に入り、プライベートな話を詮索し、最後に物をねだるという一連の流れを、この人は何も気にしていないらしかった。
あれだけのことを、さらっと言えてしまう感覚が、なにより不思議だった。
帰っていったあとのモヤモヤ
「また今度ですね」と曖昧に返したのが限界で、お婆さんは満足した様子で帰っていった。
娘を抱いたまましばらく庭の入り口を見ていた。悪意ではなかったのはわかっている。それでも、何気なく踏み越えてくる感覚にはじわじわと疲れが出てくる。あの朗らかさが、かえって言い返しにくくしていた。
庭に無断で入ってくること、詮索、物をねだること。三段重ねの非常識を、悪気なくさらっとやってのける感覚が、なにより不思議だった。怒りをぶつける先もなく、どう消化すればいいのかわからない。あの笑顔と朗らかさが、余計に後を引いた。
のんびりするつもりだった休日の午後に、なんとも言えない疲れだけが積み上がった。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














