tend Editorial Team

2026.06.19(Fri)

「お肉ばっかり、栄養考えてる?」我が子の弁当を笑ったママ友。だが、別のママのフォローで笑いが引っ込んだ

「お肉ばっかり、栄養考えてる?」我が子の弁当を笑ったママ友。だが、別のママのフォローで笑いが引っ込んだ

娘の好物を詰めたお弁当

幼稚園の親子遠足は、朝から気持ちのいい晴れだった。お昼の時間になり、芝生の上にシートを広げて、親子で輪になってお弁当を開けた。

私が作った娘のお弁当には、たこさんウインナーをたくさん入れた。

娘がこれをいちばん喜ぶと知っているからだ。彩りに卵焼きやミニトマトも添えたけれど、いちばん目立つのはやっぱりウインナーだった。

娘は蓋を開けると、跳ねるように喜んだ。

「ウインナーだ!ママありがとう!」

その無邪気な声に、私も嬉しくなった。前の晩から下ごしらえをして、当日は六時に起きて切り込みを入れたウインナーだ。作った甲斐があったと思った。

ところが、向かいに座っていたママが、娘のお弁当をじろりと見て口を開いた。

前にも別の子の弁当に何かと口を出していた人だった。

「お肉ばっかり、栄養考えてる?」

「ウインナーこんなに入れて、可哀想じゃない」

周りのママたちが、つられて小さく笑った。私の頬が、かっと熱くなった。

引っ込んだ笑い声

娘が好きだから入れた。ただそれだけのことを、まるで親の手抜きみたいに言われて、言葉が出てこなかった。

「子どもが、好きなので……」

やっとそれだけ口にしたけれど、語尾が消え入りそうだった。

そのとき、隣のシートにいたママが顔を上げて、明るい声を出した。

「あ、たこさんウインナーだ。うちの子もこれ大好物なんだよね」

そして私の娘のお弁当をのぞき込み、にこりと笑った。

「おいしそう。子どもが喜ぶおかず、ちゃんと分かってるんだね」

力みも嫌味もない、さらりとした一言だった。それでも、効き目は十分だった。

お肉ばっかりと笑ったママの顔から、すっと笑いが引っ込んだ。

「そ、そうよね。うちもたまに入れるわよ」

慌てて取り繕うように言うと、彼女は気まずそうに目を逸らした。

「ほら、そろそろお茶飲みましょう」

無理やり話題を変えると、それきりお弁当の中身を蒸し返すことはなかった。

娘はそんな大人のやり取りなど知らずに、ウインナーを一つずつ箸でつまんで、頬をふくらませて味わっていた。卵焼きもミニトマトも、最後の一粒まできれいに食べていく。

「ママ、ぜんぶ食べた!」

空っぽになったお弁当箱を見せて、得意げに笑う。その顔を見て、私の胸のもやもやも消えていった。

フォローしてくれたママとは、その日を境に親しくなった。一緒にいて心地いい人と、自分で選んで付き合えばいい。そう思えたことが、何よりの収穫だった。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

RANKING

OTHER ARTICLES

NEW 2026.06.19(Fri)

「あの人、消極的すぎ。役員向いてないよね」陰口ばかりのママ友。だが、役員の任期が終わると状況が一変
tend Editorial Team

NEW 2026.06.19(Fri)

ママ友「作ってくれないなんて冷たいなぁ」子供の絵本バッグを丸投げ→腹をくくった私の一言で態度が一変
tend Editorial Team

NEW 2026.06.19(Fri)

「無理をせず、ゆっくり休んで」とSNSでは心配の声。flumpoolドラマー小倉誠司がジストニアの疑いでライブ活動を一度...
tend Editorial Team

RECOMMEND

2025.09.06(Sat)

才能の無駄遣い!?マヨネーズを撮影する天才!?自虐投稿から放たれた神々しいマヨネーズの写真が「なんてエモい」と話題に!
tend Editorial Team

2025.09.22(Mon)

Perfume、結成25周年での活動休止を発表。公式サイトで語られた「それぞれにパワーアップしてカムバックしたい」という...
tend Editorial Team

2025.12.02(Tue)

義母「模様替えしといた」→夫の大事なコレクションを捨ててしまい、即日出禁になったワケ【短編小説】
tend Editorial Team