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2026.06.18(Thu)

夫「自分のことは自分でやる」と言うくせに食器は放置。だが、宣言通り別々にした結果

夫「自分のことは自分でやる」と言うくせに食器は放置。だが、宣言通り別々にした結果

便利な口癖

三人家族の我が家で、夫がよく口にする言葉がある。

「自分のことは自分でやる」

結婚するとき「二人で協力して育てよう」と言ったのは夫のほうだ。

それがいつの間にか、家事も育児も私の役目になっていた。私は自分のことに加えて、子どものことも、家のこともやっている。一方の夫は、自分のことすら満足にできていなかった。

「ねえ、せめて使った食器くらい洗ってよ」

「だから、自分のことは自分でって」

その言葉が、彼にとっては便利な逃げ道だった。夜に食べた皿を流しに放り込んだまま寝て、翌朝そのまま出勤する。

私が洗わずにいると、翌日は新しい皿を出してきて、また放置する。え、と思っているうちに、流しの山だけが育っていった。

言葉をそっくり返す

毎日のイライラに耐えかねて、私はやり方を変えることにした。

彼の理屈を、そのまま受け入れてみたのだ。

「あなたの言う通りにするね。これからは本当に、お互い自分のことだけ」

「おう、それで頼むわ」

夫は満足げに頷いた。自分が何に同意したのか、まるで気づいていない顔だった。

その日から、私は自分と子どもの食器だけを洗った。

夫が流しに置いた皿は、一枚も触らない。たまっていく山を横目に、私は自分のきれいな器でご飯を食べた。

「皿、増えてきたな」

「それ、あなたの分。私のはもう洗ってあるよ」

夫は気にしていないふりをしていた。けれど、その山がどこまで伸びるか、彼自身も分かっていなかったのだと思う。

使う皿がなくなって

三日目の朝、ついにその時が来た。朝食をとろうとした夫が、戸棚の前で立ち尽くしている。

「待って、俺の茶碗が一個もないんだけど」

使える食器は、すべて流しの山の中だった。私は紅茶を一口飲んで、落ち着いて返した。

「自分のことは自分で、だよね。洗えば使えるよ」

夫は流しと私を交互に見て、口を開きかけ、そのまま閉じた。しばらく固まったあと、観念したように腕まくりをする。

「…これ全部、俺がやったのか」

生まれて初めてのように、自分で食器を洗いはじめた。山は高く、洗っても終わらない。そばで見ていた子どもが、目を丸くした。

「パパ、お手伝いしてるの?」

夫は決まり悪そうにうなずくしかなかった。最後の一枚を洗い終えて、彼は深いため息をついた。

「こんなに溜めてるなんて、自分でも気づいてなかった」

それからというもの、夫は使った食器をその場で洗うようになった。あれほどてこでも動かなかったのに、今では私より先に流しに立っている。

「いい口癖だったね、ほんと」

私が笑ってそう言うと、夫はばつが悪そうに頭をかいた。自分の言葉が、自分に返ってくる日が来るとは、思ってもみなかったらしい。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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