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2026.06.19(Fri)

「あの人、存在感ないし」ママ友グループに届いた陰口。だが、たった一行の返信で空気が凍りついた

「あの人、存在感ないし」ママ友グループに届いた陰口。だが、たった一行の返信で空気が凍りついた

通知に並んだ自分の名前

PTAの役員になって、同じ係のママたちとグループチャットでやり取りするようになった。その輪の真ん中には、いつも仕切り役のママがいた。

発言力があって、みんな彼女の機嫌をうかがっていた。

打ち合わせの前の晩、スマートフォンが鳴った。彼女の名前と「明日の打ち合わせの件」という件名。

連絡だろうと、軽い気持ちで画面をのぞいた。

「あの人、存在感ないし」

「明日もいてもいなくても同じでしょ」

並んでいたのは、まぎれもなく私のことだった。誰かに私の悪口を送るつもりが、宛先をまちがえて、グループ全員に届いてしまったのだ。

頬がかっと熱くなり、すぐに血の気が引いた。けれど、ここで感情のままに返すのは違う気がした。

取り消せない一文

私が黙っているあいだに、彼女のほうが先に慌てだした。立て続けにスタンプが届く。

「ちが、誤送信!」

「ほんとごめんなさい!忘れて!」

謝りのスタンプが、画面を埋めていく。けれど一度送られた言葉は、もう消えない。グループにいる他のママたちも、その様子をじっと見ているはずだった。

既読の数だけが、静かに増えていった。誰も何も言わない。その沈黙が、かえって彼女の失言を際立たせていた。

しばらくして、別のママから個別に短いメッセージが届いた。

「大丈夫?あれはひどいよ」

その一言で、見ている人はちゃんと見ていると分かった。

私は手の震えが収まるまで待ってから、ゆっくりと文字を入力した。長々と責める必要はない。ひとことで、十分だった。

翌朝の会議室で

「間違えて本音が出てしまったみたいですね。明日はきちんと時間通りに伺います」

送ったのは、その一行きり。嫌味も怒りもにじませなかった。だからこそ、受け取った側には逃げ場がなかったのだと思う。

彼女からの返信は、それきり途絶えた。

翌日の会議。先に来ていた彼女は、私が入ってきても顔を上げなかった。いつもの大きな声は、どこにもない。

「では、進行はじめますね」

私が口火を切ると、隣の席のママがそっと言った。

「昨日のは気にしなくていいからね」

「うん、私たちちゃんと見てたから」

周りのママたちの言葉に、彼女はますますうつむいた。資料をめくる手も止まったままで、最後まで私と目を合わせられなかった。

会議が終わると、彼女は誰よりも早く帰っていった。あれほど場を支配していた人が、今は逃げるように席を立つ。以来、ほかのママたちも彼女に距離を取るようになった。

声を荒げなくても、引いた方が勝つこともある。たった一行で、空気はすっかり変わっていた。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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