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2026.06.17(Wed)

「うちは私立も考えてるから」マウントばかりのママ友。だが、おとなしいママの一言で全員が砂場を見たワケ

「うちは私立も考えてるから」マウントばかりのママ友。だが、おとなしいママの一言で全員が砂場を見たワケ

比べ合いが始まる公園

子どもが3歳のとき、公園で知り合ったママ友たち。出会った頃は、ただ子どもを遊ばせながら笑い合うだけの気楽な仲間だった。

けれど月日が経つほど、会話の中身が変わっていった。住まい、夫の職業、習い事。何気ない話のはずが、いつの間にか張り合いの場になっていたのだ。

その日、ベンチの中心にいたママが、得意げに切り出した。

「うちは私立も考えてるから」

「えっ、もうそんな話してるの?」

「当然でしょ。お宅はまだ英語も習ってないんでしょ?」

矛先が私に向いた。答えに詰まる私を見て、彼女は満足そうに笑った。

比べて、値踏みして、勝った気になる。その繰り返しに、私はもう疲れていた。

輪に入れない日々

グループのメッセージでも、私の返信だけが宙に浮いていた。

「次のランチ、いつにする?」

そんな話が進む中に、私の予定は誰も聞かない。あるときは、誘われてもいない集まりの写真が、私のところにだけ届いた。

それでも騒ぎ立てなかったのは、子ども同士が仲良しだったからだ。

私さえ我慢すれば角は立たない、とずっと自分に言い聞かせていた。

その日も、ベンチでマウントの応酬が止まらなかった。

「先生に、筋がいいって褒められたの」

「いいなあ、うちの子なんてまだまだで」

「やっぱり始めるのが早かったからかな。お宅も今からでも遅くないよ」

誰かが誰かを持ち上げ、別の誰かをそっと下に見る。そんな会話のはざまで、私は曖昧にうなずくしかなかった。

早くこの時間が終わってほしい。そればかり考えていた。

泥だらけの答え

そのとき、いつも輪の隅で静かにしているママが、ふっと顔を上げた。

「ねえ、うちの子たち、楽しそうじゃない?」

その一言で、全員が砂場へ目をやった。

習い事の話なんて忘れて、泥まみれで転げ回り、声を上げて笑う子どもたち。どの子がいちばんかなんて、もうどうでもよくなる光景だった。

マウントの中心にいたママの口が、ぴたりと止まった。何か言いかけて飲み込み、気まずそうに髪を触る。やがて、小さく漏らした。

「……そうね」

張り詰めていた空気が、ゆるんでいくのが分かった。周りのママたちも、ばつが悪そうに視線を落とす。比べ合う声はやみ、砂場の笑い声だけが残った。

その日から、勝ち負けを競う話題はめっきり減った。私は無理をやめて、気の合う数人とだけ付き合うことにした。あのママと顔を合わせても、彼女はもう順位の話をしない。砂場を見て、ぎこちなく笑い返してくるだけだ。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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