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2026.06.18(Thu)

「いい加減にしろ!もう寝ろ!」子供を思わず怒鳴ってしまった夫。だが、妻の一喝で心を入れ替えた

「いい加減にしろ!もう寝ろ!」子供を思わず怒鳴ってしまった夫。だが、妻の一喝で心を入れ替えた

守れなかった約束

夫婦で、ひとつ決めごとをしていた。

「当選は見送ろう。量販店のポイントで買った方がお得だし」

ゲーム機の新型が公式抽選で当たったものの、家計を考えてそうしようと妻と話し合った。

子どもには内緒にする、それも約束のうちだった。守れていれば、何も起きなかったはずだ。

その夜、息子とゲームをしていた私は、調子に乗ってこう漏らした。

「ゲーム当選してたけど見送ったんだよ」

「えっ!なんで!買ってよ、欲しい!」

息子の食いつきは予想以上だった。当たったという事実だけが頭に残って、見送った理由なんて耳に入らない。

「だから、それには大人の事情があってだな」

「ずるい!当たったのに!」

説明すればするほど、息子の機嫌は悪くなっていった。

妻が放った一言

ぐずる息子を前に、私の語気はだんだん荒くなった。元はと言えば自分の失言なのに、その自覚から目を逸らしていたのだ。

なだめる言葉も浮かばず、ただこの場をどうにか収めたい一心だった。

「いい加減にしろ!もう寝ろ!」

怒鳴りつけてしまった。息子の目に涙がたまる。そのとき、リビングのドアが開いた。

「やめて」

妻だった。静かだが、有無を言わせない声だった。

「秘密を漏らしたのはあなたでしょ。この子は何も悪くない」

胸を突かれた。何か言い返そうとして、言葉が見つからない。

「自分で約束破っておいて、子どもに当たるの?それ、おかしいよね」

ぐうの音も出なかった。妻の言うことは、一から十まで正しかった。

叩き起こされた朝

「……でも、その」

「でも、何?」

「……いや、悪かった」

言いかけては飲み込み、を三度繰り返した。妻はじっと私を見ている。私は気まずさに耐えきれず、その場から退散した。

「もう寝る」

そう言って寝室に逃げ込み、布団を頭からかぶった。けれど目は冴えるばかりだ。

泣いていた息子の顔、まっすぐな妻の目。思い返すほど、自分が情けなくなる。当てつけのように怒鳴ったあの一瞬が、何度も頭の中で再生された。

「明日、ちゃんと謝ろう」

暗い天井に向かって、小さくそう呟いた。

翌朝、布団を勢いよく剥がされた。

「起きて。今日、家族でお出かけする約束だったでしょ」

妻の顔に、昨夜の怒りはもうなかった。私はのろのろ起き上がり、ふてくされた息子の隣に座る。

「昨日はごめんな。パパが約束を破ったのが悪かった」

頭を下げると、息子はしばらく黙ってから、ぼそっと「うん」と答えた。

妻はそれを見届けると、無言で車のキーを掴んだ。その背中に、私はもう何も言い返せなかった。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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