
シカ用の罠に誤って掛かったクマを山に放流した判断が波紋
兵庫県多可町の山中でシカとイノシシを捕獲するためのオリにクマが入っているのが見つかり、その後に山へ返されていたことが分かりました。
この個体は体長65センチ、体重34キロの成獣のオスでしたが、実際の被害が確認されていなかったことや、法律上の錯誤捕獲に該当することから、県の指導のもとで放獣されました。
町は放獣後に防災無線で住民に注意を呼びかけましたが、近年全国で深刻化するクマの被害を背景に、この対応に対して多くの疑問や不安の声が寄せられています。
現行の鳥獣保護管理法では、許可なく有害鳥獣を捕獲することは禁じられており、今回のような錯誤捕獲の場合は原則として同じ市町村内に放さなければならない仕組みになっています。
しかし、住民の安全を守る立場から見れば、一度人間の生活圏に出没した個体を再び近くの山に戻す行為は、リスクを高める結果になりかねません。
インターネット上では、お役所仕事とも捉えられかねない四角四面な対応に対して、危機管理の観点から厳しい意見が数多く上がっています。
『危険性が増大している中での放獣行為は人間の安全性の確保に反する行為ではないか』
『放しておいて防災無線を使い熊がいるので危険ですよー!はさすがに理解に苦しみます』
『被害が出るまで申請が出せず、結果として同じ町内の山に放流しなければならないという現行法の仕組みには、大きな疑問とリスクを感じます』
一方で、法治国家としてのルール遵守を評価する視点や、拙速な判断で殺処分を行うことへの懸念を示す声もあります。
手続きを無視した対応が横行すれば制度自体が崩壊してしまうため、行政として現行法に従うのは致し方ないという側面も無視できません。
また、環境破壊や餌不足によって人里に降りてこざるを得ない動物側の事情を考慮し、共生の道を模索すべきだという意見も存在します。
『法治国家として法律を遵守した町や県の判断は責められませんが、近隣住民の方々の恐怖を想うとルールだから仕方ないでは済まない深刻な問題だと思います』
『何故、熊が人間がいる場所にまで来てしまうのかも同時に考え対応するのも人だと思う。自然界で危ない橋を渡って来てるのは人間が自然を破壊してるから』
多可町内では4月以降に複数回の目撃情報があり、住民の警戒感は非常に高まっています。














