「お前も要領がいいほうじゃないよな」片道3時間かけて帰省した嫁。だが、義父の非常識な一言に絶句
朝6時に家を出た帰省
元日の朝、私たち家族は6時に家を出ました。
義実家までは、普段でも車で2時間ほど。正月の渋滞もあり、到着したころには3時間近くがたっていました。
「やっと着いたね。荷物は俺が持つよ」
夫が後部座席から手土産や子どもの着替えを下ろします。
玄関を開けると、すでに親戚が何人も集まっていました。
「明けましておめでとうございます」
私が頭を下げると、義母が「遠かったでしょう」と迎えてくれました。
ただ、人数が多く忙しそうだったので、私は上着を脱いで荷物を置くと、義母に声をかけました。
「何か手伝いましょうか?」
「じゃあ、悪いけど取り皿をお願いできる?」
それから私は、料理を運んだり、空いた皿を下げたりしながら過ごしていました。
義父が口にした一言
1時間ほどたったころです。
親戚同士の昔話を聞きながら皿を運んでいると、義父が突然、私のほうを見ました。
「しかし、お前も要領がいいほうじゃないよな」
私は思わず足を止めました。
「仕事も続けてるし、家のことだって息子にやらせてるんだろ?」
冗談めかした口調でしたが、私は笑えませんでした。
夫も驚いたように顔を上げます。
すると義父は、さらに言いました。
「息子も、もっと気が利く嫁を選べばよかったのにな」
その場の空気が一気に重くなりました。
何か言い返そうとしましたが、親戚が大勢いる前で言葉が出てきません。
そのとき、座卓の端から低い声がしました。
義伯父が止めた
声を上げたのは、義父の兄でした。
それまで静かに話を聞いていた義伯父が、義父をまっすぐ見ています。
「それは言い過ぎだ」
義父は少し驚いた顔をしました。
「兄さん、冗談だよ」
「冗談なら、何を言ってもいいわけじゃないだろう」
義伯父は続けました。
「正月に3時間もかけて来てくれて、着いてからずっと手伝ってくれている人に言う言葉じゃない」
誰も笑いませんでした。
義父はしばらく黙ったあと、小さく「悪かったよ」と言いました。
すると夫も、私の隣に来ました。
「父さん、俺も家のことをやってる。それを妻のせいみたいに言わないでほしい」
義父は何も言い返しませんでした。
義伯父は私のほうを見ると、空いている座布団を指しました。
「もう十分手伝っただろう。あんたも座って食べなさい」
「ありがとうございます」
義母も「そうしなさい」と言って、私の前に料理を並べてくれました。
帰り際、夫が玄関で言いました。
「もっと早く俺が止めるべきだった。ごめん」
私は少し迷ってから答えました。
「次からは、その場で言ってね」
「うん」
すると奥から義父も出てきました。
「今日は……悪かったな。遠いところ来てくれたのに」
「はい」
私はそれだけ答えて、車に乗りました。
帰り道、朝からずっと張っていた肩の力が、ようやく少し抜けた気がしました。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














