「一人で困ってたら嫌だなと思って」悪気なく距離を詰める先輩。だが、私が正直な気持ちを明かした結果
休憩のたび、隣に来る先輩
アルバイトを始めたばかりの頃、少し戸惑っていたことがありました。
同じシフトに入る先輩が、休憩になると毎回のように私の隣へ座ってくるのです。
まだ仕事も人間関係もよく分からず、休憩中くらいは一人で気持ちを落ち着けたいと思っていた私は、少し離れた席を選ぶこともありました。
ところが、しばらくすると先輩がやってきます。
「今日、大変だったでしょ。最初って覚えること多いよね」
仕事の話だけならまだしも、お弁当のことや通勤時間なども気軽に聞いてくるため、私はどう返せばいいのか迷っていました。
嫌な人ではありません。ただ、人と打ち解けるまでに少し時間がかかる私には、その明るさについていくのが少し大変だったのです。
「新人を一人にしたくなくて」
働き始めてから3日ほど、先輩は休憩のたびに私の近くへ来ました。
そんなある日、仕事中に別のスタッフから声をかけられました。
「あの先輩、新人が入るといつも気にかけてくれるんだよ。前に、誰とも話せなくてすぐ辞めちゃった子がいたから」
そこで初めて、先輩が頻繁に話しかけてくる理由を知りました。
後日、先輩本人も何気なくこう話していました。
「最初って誰に聞けばいいかも分からないじゃない?一人で困ってたら嫌だなと思って」
なるほどとは思いました。ただ、理由が分かったからといって、すぐに毎回一緒に休憩したいと思えるわけではありませんでした。
ありがたい気持ちと、少し一人になりたい気持ち。その両方があったのです。
少しずつ見つかった、ちょうどいい関係
数日後、忙しい時間帯を終えた私はかなり疲れていました。休憩に向かうところで先輩と会い、思い切って言ってみました。
「今日はちょっと疲れたので、一人でぼーっとしてきますね」
すると先輩は一瞬驚いたあと、すぐに笑いました。
「もちろん。ごめんね、私ちょっと構いすぎてたかも」
嫌な顔をされるかもしれないと思っていたので、その反応にはほっとしました。
それからは、毎回隣に座ってくることはなくなりました。
それでも仕事で分からないことがあればすぐ教えてくれますし、余裕のある日は休憩中に自然と話すようにもなりました。
先輩は新人を放っておけない人で、私は少しずつ人と仲良くなりたいタイプだったのでしょう。
どちらが悪いということではなく、最初はお互いのちょうどいい距離が分からなかっただけなのだと思います。
今では、無理に合わせなくても関係は作っていけるのだと感じています。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














