「少しくらいなら、これでいいか」共用の料理を箸で取ろうとした宿泊客。だが、スタッフの一言で態度が一変
朝食会場で気になったこと
連休に家族でホテルへ泊まったときのことです。
朝食会場は多くの宿泊客でにぎわっていて、料理が並ぶコーナーにも何人かの列ができていました。
私も皿を持って順番に料理を取っていたところ、少し前にいた女性の行動が目に入りました。
その女性は煮物の前で立ち止まり、取り分け用のトングを探すように周囲を見回していました。
どうやら直前に使った人が、トングを隣の料理の皿の近くへ置いてしまったようです。
女性は一度そちらを見たものの、わざわざ取りに行くほどでもないと思ったのでしょう。
「少しくらいなら、これでいいか」
そんな様子で、手に持っていた自分の箸を大皿へ伸ばし、料理を一つ取ったのです。
注意するほどなのか迷って
私は思わず手元を見てしまいました。
本人としては、ほんの一口分を取っただけという感覚だったのかもしれません。
けれど、たくさんの宿泊客が利用する共用の料理です。自分がそのあと同じ料理を取ることを考えると、やはり少し気になりました。
近くにいた別の宿泊客も気づいたようで、一瞬だけ女性のほうを見ていました。しかし、わざわざ知らない人へ注意するほどのことなのか迷ったのでしょう。誰も声をかけませんでした。
私も同じでした。せっかくの旅行先で言い争いになっても嫌ですし、どうしたものかと思いながら、その場に立っていました。
スタッフが自然に声をかけた
すると、料理の補充をしていたスタッフが近づいてきました。
女性を責めるような口調ではなく、隣に置かれていたトングを元の位置へ戻しながら、静かに声をかけます。
「恐れ入りますが、お料理はこちらのトングをご利用ください」
女性はそこで初めて、自分の行動が周囲からどう見えるのかに気づいたようでした。
「あ、すみません。見当たらなかったので…」
そう言って箸を引っ込め、そのあとはトングを使っていました。
大きな騒ぎになるような出来事ではありませんでした。ただ、トングが見つからなかったからといって、自分の箸を使ってしまうのはやはり気になります。
一方で、スタッフが強く注意するのではなく、使う道具を元の場所へ戻したうえで淡々と案内していたのも印象に残りました。
本人にも悪気はなかったのでしょう。それでも、多くの人が利用する場所では、自分では「少しくらい」と思う行動ほど気をつけなければならないのだと感じた朝でした。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














