「冷凍食品で楽をして、夫が可哀想じゃない」働きながら料理をする妻を責める義母。だが、夫が正論をぶつけた結果
夕食の話から始まった小言
義母と夫の三人で、昼食を食べに出かけたときのことです。
席に着いて注文を済ませると、料理が運ばれてくるまでの間、最近の生活について話していました。
夫が何気なく、「昨日は冷凍の餃子にした」と口にした瞬間、義母の表情が変わりました。
「また冷凍食品なの?」
夫ではなく、義母の視線は私に向けられていました。
私はフルタイムで働きながら、夫と家事を分担しています。帰宅が遅くなった日には、冷凍食品や総菜に頼ることも珍しくありません。
夫婦で相談して決めていることでしたが、義母は以前から、それを快く思っていないようでした。
「冷凍食品で楽をして、夫が可哀想じゃない」
周囲には聞こえない程度の声でしたが、その言葉は胸に引っかかりました。
「総菜やレトルトばかりでは、身体にもよくないでしょう」
「私が若い頃は、仕事をしていても毎日きちんと作っていたわよ」
毎日が冷凍食品というわけではありません。それでも、事情を説明すれば言い訳だと思われそうで、私は黙っていました。
義母はさらに続けます。
「もう少し、家のことを頑張れないの?」
私は膝の上で手を握りました。
ここで言い返せば、せっかくの食事が気まずくなってしまう。そう思うと、言葉が出てきませんでした。
夫が母親に伝えたこと
すると、隣に座っていた夫が、テーブルの上に置いていたメニューを静かに閉じました。
「母さん、その言い方はやめてよ」
いつもは穏やかな夫が、はっきりとした口調で言いました。
義母は驚いたように、息子の顔を見ます。
「でも、あなたがちゃんとしたものを食べられないでしょう」
「ちゃんと食べてるよ。冷凍食品の日もあれば、俺が作る日もあるし、総菜を買う日もある」
夫は私の代わりに説明するのではなく、自分たち夫婦のこととして話してくれました。
「家事は二人で相談して分担してる。昨日だって、帰りが遅かったから俺が冷凍の餃子を焼こうって言ったんだ」
「妻だけが楽をしているみたいに言うのは違うよ」
義母は何か言いかけましたが、夫は落ち着いたまま続けました。
「俺は可哀想だと思っていないし、困ってもいない」
「二人で納得してやっていることを、母さんに責められる筋合いはないよ」
義母はしばらく黙り込みました。
ちょうどそのとき料理が運ばれてきて、店員が去ったあと、義母は小さな声で言いました。
「……そこまで言うつもりはなかったのよ」
素直に謝る言葉ではありませんでした。それでも、それ以上私を責めることはありませんでした。
帰り道、夫は私に「今まで黙っていてごめん」と言いました。
その後も義母の考え方が完全に変わったわけではありません。食事の話になると、何か言いたそうな表情をすることはあります。
ただ、以前のように私だけを責めることは、ほとんどなくなりました。
夫が自分の言葉で、これは私たち夫婦の問題だと伝えてくれたことが、何より心強く感じられた出来事です。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














