「レジはもういい、時間の無駄!」混雑したスーパーのレジ。だが、待ちきれなかった客の行動とは
夕方のレジにできていた長い列
週末の夕方、駅前のスーパーへ買い物に行ったときのことです。
夕食の時間が近かったためか店内はかなり混んでいて、レジの前には長い列ができていました。私も食材の入ったかごを持ち、最後尾に並びました。
少しずつ列は進んでいましたが、会計する商品が多いお客さんもいて、いつもより時間がかかっているようでした。
何度も時計を見る人や、前の様子をのぞき込む人もいます。私も「今日はずいぶん待つな」と思いながら順番を待っていました。
すると、少し前に並んでいた男性が突然、列から外れました。
「レジはもういい、時間の無駄!」
男性はそう言うと、商品が入ったままのかごを近くの台に置き、そのまま出口のほうへ歩いていきました。
周囲の何人かが、その姿を振り返ります。
「あれ、戻すの大変そうね」
近くにいた年配の女性が小さくつぶやきました。冷蔵の商品も入っているように見えたので、私も店員さんが気の毒だと思いました。
目の前の会計を変わらず続けた店員
けれど、レジに立っていた女性店員は、男性を追いかけることも、露骨に嫌な顔をすることもありませんでした。
「お待たせしました」
そう声をかけながら、目の前のお客さんの商品を一つずつ読み取っていきます。
急いで雑になるわけでもなく、かといって手が止まることもありません。
会計が終われば「ありがとうございました」と送り出し、すぐに次のお客さんを案内していました。
列は急になくなったわけではありません。それでも、店員が淡々と会計を続けているうちに、私の順番も少しずつ近づいてきました。
やがて私の番になると、店員はいつもと変わらない様子で声をかけてくれました。
「お待たせしました」
かなり混んでいたはずなのに、その声に苛立った様子はありません。
会計を終えて店を出るころ、先ほどより列は短くなっていました。
待ち時間に不満を感じる気持ちは分かります。それでも、買うのをやめた商品をその場に残して帰れば、その片づけは誰かがしなければなりません。
混雑しているときほど、目の前の仕事を変わらず続けていた店員さんの姿が、妙に印象に残った出来事でした。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














