「洗濯物もたたまずに、寝てるのか」熱を出して横になっていた私。黙ってスマホを取り出した理由
熱を出して横になった日に言われたこと
その日は朝から体が重く、熱を測ると普段よりかなり高くなっていました。
会社に休む連絡を入れ、水だけ用意してリビングのソファで横になることにしました。
昼前、休みだった夫が部屋に入ってきました。
ソファで毛布をかぶっている私を見ると、床に置いたままの洗濯かごに目を向けました。
「洗濯物もたたまずに、寝てるのか」
私は体を起こすこともできず、「熱があるから、今日は休ませて」と伝えました。
夫は少し黙りましたが、しばらくすると冷蔵庫を開けながら、「昼はどうする?」と聞いてきました。
夫は家事をほとんどしない人でした。
本人に悪気があるというより、結婚してからずっと、料理や洗濯は私がやるものだと思い込んでいたのだと思います。
私も仕事をしていましたが、帰宅が遅い日でも食事を作り、洗濯物を片付けるのが当たり前になっていました。
「誰のおかげで」と言われて、スマホを開いた
その日の午後、夫が着ようとしていたシャツがまだ洗濯かごに入っていたようです。
「明日着るシャツ、洗ってないの?」
「今日は無理。自分でお願い」
そう答えると、夫は不満そうな顔をしました。
「俺だって働いてるんだからさ」
そして、少し間を置いてから言いました。
「誰のおかげで生活できてると思ってるんだ」
その言葉を聞いて、私は言い返す代わりにテーブルのスマホを手に取りました。
開いたのは、毎月つけている家計簿です。
家賃や光熱費、食費、日用品など、どちらがいくら負担したのかを記録していました。改めて合計を見ると、私が毎月出している金額は夫とほとんど変わりません。
私はその画面を夫に見せました。
「生活費、私もこれだけ出してるよ。それで家事はほとんど私がやってる」
夫はしばらく画面を見ていました。
数字として見せられるまで、夫は私がどれだけ家計を負担しているのか、きちんと考えたことがなかったようです。
少しして、「…そんなに出してたんだ」と小さく言いました。
その日、夫は自分で洗濯機を回しました。やり方が分からず途中で私に聞いてきましたが、少なくとも「やってもらって当然」という態度ではありませんでした。
それから急に何もかも変わったわけではありません。それでも、休日には洗濯物を取り込んだり、自分の食事は自分で用意したりするようになりました。
あの日スマホを取り出したのは、夫を言い負かしたかったからではありません。ただ、「誰か一人のおかげで成り立っている生活ではない」と、数字なら伝わる気がしたからです。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














