「夜になると、またあの音がする」何度も続く近所の機械音。思い切って伝えた私に、住人が見せた反応
深夜になると聞こえてくる「キーン」という音
数年前から、夜になると家の外から高い機械音が聞こえてくることがありました。
「キーン……」
毎晩ではありません。ただ、聞こえる日は決まって夜遅くで、寝室に入ったあとに始まることが多かったのです。
最初は、自宅のエアコンや換気扇から出ている音だと思っていました。
そこで、エアコンを止めたり、換気扇を切ったり、窓を閉め直したりしました。それでも音は消えません。
夫にも聞いてもらうと、
「確かに外から聞こえるね」
と言います。
ある夜、音がしている最中に家の外へ出てみました。
道路を少し歩いてみると、近所の一軒家の裏手に近づいたところで、音がはっきり聞こえます。
その家の外壁には給湯器があり、ちょうど動いているようでした。
もちろん、本当にそこが原因なのかは分かりません。
ただ、音が鳴る時間と給湯器が動いている時間が重なることが何度かあり、私は「もしかすると、あの機械なのかもしれない」と思うようになりました。
直接伝えるべきか、何日も迷った
とはいえ、その家の人とは挨拶をする程度の関係です。
突然訪ねて、
「夜、そちらから音が聞こえるのですが」
と言うのは、どうしてもためらいがありました。
もし原因が違っていたら失礼ですし、相手にはまったく聞こえていない可能性もあります。
そこで私は、まず自治体の生活相談窓口に電話をしてみました。
事情を説明すると、担当者は話を聞いてくれましたが、個人宅の設備について自治体から直接対応するのは難しいとのことでした。
「まずは、音が出ていると思われるお宅に相談してみる方法があります」
そう言われました。
結局、最後は自分で伝えるしかないのだと思いました。
それから数日後の昼間、私は意を決してその家を訪ねました。
出てきたのは、50代くらいの男性でした。
「夜になると、こちらのあたりから高い音が聞こえることがあって…。もしかすると給湯器かもしれないと思いまして」
責めているように聞こえないよう、できるだけ慎重に伝えました。
すると男性は少し驚いた顔をしました。
「えっ、そんな音がしていましたか。家の中では全然分からなくて」
嫌な顔をされると思っていた私は、その反応に少し拍子抜けしました。
男性はその場で給湯器を見に行き、
「古くなっているから、一度見てもらいます」
と言ってくれました。
数日後、いつもの時間になっても静かだった
それから一週間ほどたった夜のことです。
いつもなら音が聞こえ始める時間になっても、外は静かなままでした。
次の日も、その次の日も音はしません。
後日、その男性と道で会ったとき、
「給湯器を点検してもらったら、部品が古くなっていたみたいです」
と教えてくれました。
「気づかなかったので、言ってもらえて助かりました」
そう言われて、私はずっと悩んでいたことが少し恥ずかしくなりました。
もちろん、近所の人に音のことを伝えるのは簡単ではありません。
それでも、原因を決めつけず、落ち着いて事情を伝えるだけなら、話し合えることもあるのだと知りました。
あれ以来、夜に寝室の明かりを消しても、以前のように外の音を気にして耳を澄ませることはなくなりました。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














