「ランチくらい、一人で食べたいときもある」誘いを断ってから距離を置かれた私。だが、後悔しなかったワケ
最初に輪へ入れてくれたのは、彼女だった
今の職場に入ったばかりのころ、最初によく声をかけてくれたのが彼女でした。仕事の手順を教えてくれて、休憩時間には同僚たちの輪にも入れてくれました。
「分からないことがあったら、何でも聞いてね」
慣れない私にとって、その言葉はありがたいものでした。
ただ、一緒に過ごす時間が増えるにつれ、少し気になることも出てきました。
昼休みに食べに行く店も、休日に集まる場所も、話がまとまるころにはいつも彼女の案に決まっています。
「次の休みも、みんなで集まろうよ」
彼女がそう言うと、そのまま予定が決まっていきました。誰かが強く反対することはありませんでしたが、私は次第に、少し息苦しさを感じるようになっていました。
ある日、更衣室で同僚が小さな声で言いました。
「毎回一緒って、ちょっと疲れるときない?」
私だけが感じていたわけではないのだと、そのとき初めて気づきました。
一度断ってから、空気が少し変わった
しばらくして、彼女から習い事にも一緒に通わないかと誘われました。
「みんなで申し込もうって話してるんだけど、一緒にやらない?」
けれど、私はその習い事にはあまり興味がありませんでした。仕事の外まで毎回一緒に行動するのも、正直なところ気が進みません。
少し迷った末、できるだけ角が立たないように答えました。
「ごめんね。私は今回はやめておこうかな」
彼女は「あ、そうなんだ」と返しただけでした。
ところが、それから少しずつ誘われる回数が減っていきました。休憩室へ入ったとき、それまで続いていた会話が途切れることもありました。自分の名前が聞こえた気がした日もありましたが、何を話していたのかまでは分かりません。
寂しさはありました。それでも、無理に合わせるために「やっぱり行く」と言い直そうとは思いませんでした。
しばらくすると、彼女からまた声をかけられることもありました。
「たまには一緒に来たら?みんなもいるし」
私は笑って、「また予定が合ったらね」と返しました。何度かそんなやり取りをするうちに、以前のように毎回誘われることはなくなっていきました。
無理に同じ輪にいなくてもよかった
そのころから、昼休みを一人で過ごす同僚も少しずつ増えていました。
ある日、私が一人で昼食を食べていると、一人の同僚が隣の席に座りました。
少し話したあと、その人は笑いながら言いました。
「ランチくらい、一人で食べたいときもあるよね」
その言葉を聞いた瞬間、肩の力が抜けました。ずっと私もそう言いたかったのだと思います。
それからは、誰かと話したい日は一緒に食べ、静かに過ごしたい日は一人で休むようになりました。
彼女とも仕事では普通に話しています。以前のように何でも一緒ではありませんが、そのくらいの距離のほうが私には合っていました。
同じ職場だからといって、いつも同じ輪の中にいる必要はありません。無理なく過ごせる距離を見つけてから、休憩時間がずっと楽になりました。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














