「結婚祝いは100万円くらいが相場じゃないか」姉が結婚相手の言葉をそのまま両親に伝えた。父と母がその場で黙った理由とは
母から聞いた、姉の一言
姉の結婚が決まり、両家の顔合わせを終えた翌週のことだった。
仕事帰り、母から電話がかかってきた。
「この前ね、お姉ちゃんたちと食事したとき、お祝いの金額の話になったの」
その日の食事にいたのは、父、母、姉、姉の結婚相手の四人だった。
母によると、食事の途中で姉が父と母に向かって、こんなことを言ったという。
「彼がね、親からの結婚祝いは100万円くらいが相場じゃないかって言ってるの」
姉の結婚相手が考えていた金額を、姉がそのまま両親へ伝えたということだった。
「それを、お姉ちゃんが二人に言ったの?」
「うん。あの人もいる前でね」
父は少し黙ったあと、「そうですか」とだけ答えたらしい。
母も、その場では何も言わなかったという。
私は電話を切ったあと、姉にも連絡した。
「お祝いの100万円っていう話、お姉ちゃんからお父さんたちにしたんだって?」
「私が100万円ほしいって言ったわけじゃないよ。彼がそのくらいじゃないかって言ってたから、伝えただけ」
「でも、その金額をそのまま親に言うのはどうなの?」
姉は少し黙った。
「私が彼に言い返して揉めるのも嫌だったんだよ」
姉が結婚前に相手との関係を悪くしたくないと思っていることは分かった。ただ、そのために両親へ金額を伝える役を引き受けたことには、私は引っかかった。
両親は、結局何も言い返さなかった
週末に実家へ行き、父にも聞いた。
「お姉ちゃんから100万円って言われたとき、何も言わなかったの?」
「あそこで反対したら、姉ちゃんが困るだろう」
「でも、結婚相手が親のお祝いの額まで決めるような話じゃないでしょう」
「それは、そうなんだけどな」
父はそれ以上話そうとしなかった。
帰り際、今度は母に聞いた。
「それで、結局いくら包むことにしたの?」
母は少し迷ってから答えた。
「金額は言わないでおくね」
「100万円にしたの?」
「これから長く付き合っていく相手でしょう。あとで揉めるのが嫌なの」
母はそれ以上、金額について話さなかった。
その後、結婚式の準備は予定どおり進んだ。両親も招待客や引き出物の相談には普通に加わっていたが、結婚祝いの話だけは二度と出なかった。
式の日、姉と結婚相手は両親と並んで笑顔で写真に写っていた。
その写真は今も実家に飾られている。
ただ、姉の結婚相手が口にした「100万円」という金額を、両親が実際に包んだのかどうか。母は今も私には教えていない。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














