「正直、かなりショックだった」仲良しだと思っていた母親仲間。誤送信された1枚に、私の家庭の話が並んでいた
仲がいいと思っていた集まり
上の子の幼稚園で、いつも一緒に行動している母親たちがいました。誕生日会の話をしたり、行事のあとに写真を送り合ったりして、私も仲のいい集まりだと思っていました。
ただ、行事のあとには、ときどき引っかかる会話がありました。
「今日の発表、うちの子は最後までちゃんとできてたよ」
「すごいね。ずいぶん練習したんじゃない?」
「うちは早めに通わせ始めたからかな。やっぱり始める時期で少し違うのかもね」
悪気はないのかもしれない。そう思って笑って聞き流していましたが、どこか落ち着かない気持ちは残っていました。
そんなある夜、一人の母親から突然、1枚の画像が送られてきました。
何だろうと思って開くと、母親たちのメッセージのやりとりを写した画面でした。
内容を読めば、私に見せるつもりで送ったものではないことはすぐに分かりました。
そこには、私の家についての話が並んでいました。夫の仕事や収入についての勝手な推測、住んでいる家のこと、さらには子どもがあまりしゃべらないという話まで書かれていました。
私は画面を上からもう一度読み返しました。
「こんなことまで話していたんだ……」
胸の奥が冷たくなるような気がしました。
翌朝、幼稚園へ送っていくと、画像を送ってきた母親がいつもと変わらない様子で手を振ってきました。
「おはよう」
「…おはよう」
私も返しましたが、それまでと同じ気持ちで笑うことはできませんでした。
数日後、みんなの前で話した
数日後、行事の打ち合わせで六人が集まりました。
しばらく迷いましたが、このまま何もなかったように付き合うのも苦しく、私はあの画像のことを話すことにしました。
「ちょっと聞いてほしいことがあるんだけど」
そう言って、届いた画像をスマートフォンの画面に出しました。
「これ、間違って私のところに届いたみたいで。読んでしまったんだけど…正直、かなりショックだった」
さっきまで話していた人たちが黙りました。
隣に座っていた母親が画面を見て、少し間を置いてから言いました。
「これは…よくないと思うよ」
別の母親も困ったような顔をしました。
「自分のことをこんなふうに話されてたら、私も嫌だと思う」
画像を送ってきた母親はしばらく何も言いませんでした。
やがて小さな声で、
「ごめん」と言いました。
その言葉を聞いても、すぐに気持ちが戻るわけではありませんでした。
「うん。でも、私はもう前みたいには付き合えないと思う。行事で会ったら普通に挨拶するし、必要なことはちゃんとする。それくらいにしたい」
言い終えると、少しだけ肩の力が抜けました。
誰かが強く言い返したり、大げさな言い争いになったりすることはありませんでした。ただ、それまでと同じ関係ではいられないことだけは、みんなにも伝わったようでした。
それから私は、みんなで集まる機会にはほとんど参加しなくなりました。連絡先はそのままにして、必要な連絡だけをする距離に置き直しました。
しばらくして、公園でそのうちの一人とすれ違いました。
「最近、あんまり来ないね」
少し迷ってから、私は答えました。
「うん。今はこのくらいの距離が、私にはちょうどいいかな」
相手は何か言いかけましたが、最後は「そっか」と小さくうなずきました。
帰り道、上の子が落ち葉を何枚か拾って、「見て」と差し出してきました。
私は足を止めて、その場で一緒に何枚あるのか数えました。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














