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2026.09.15(Tue)

「あなたには関係ないでしょ」28万円の封書を隠した彼女。半年後、私が同棲を終わらせた理由

「あなたには関係ないでしょ」28万円の封書を隠した彼女。半年後、私が同棲を終わらせた理由

布巾の下に消えた封書

二度目の封書が届いたのは、前の月とほとんど同じ日の朝だった。

差出人は、前回と同じ貸金業者だった。

前の月、彼女が封書を開けたあと、書類をテーブルに置いたことがある。

そのとき偶然、「28万円」という数字が目に入った。

台所へ持っていくと、彼女はコーヒーの粉を量る手を止めた。

「また同じところから来てるよ」

「…いいから、渡して」

彼女はすぐに手を伸ばした。

「前に見えた28万円って、まだ残ってるの?」

そう聞くと、彼女の表情が変わった。

「あなたには関係ないでしょ。今はその話したくない」

「でも、一緒に暮らしてるんだから、気にはなるよ」

「大丈夫だから」

彼女は封書を食器棚の引き出しに入れ、上から布巾を重ねた。そこまで拒まれると、私もそれ以上は聞けなかった。

同棲を始めたとき、生活費はお互い5万円ずつ出すと決めていた。

ところが半年前から、彼女が出すのは3万円になった。

「今月ちょっと厳しくて。来月には5万円に戻すから」

最初はそう言われて、私も深く考えなかった。

けれど翌月も、その次の月も3万円だった。足りない2万円を私が補い、毎月7万円を負担する状態が半年続いた。

その夜、通帳と家計ノートを見直した。家賃や光熱費をたどっていくと、半年間ずっと同じ状態だったことが改めて分かった。

靴箱の上に置いた鍵

週末、私は家計ノートを彼女の前に置いた。

「これ、一回ちゃんと見てほしい」

「何?」

「半年ずっと、俺が7万円出してる」

彼女は数字を追いながら、少し黙った。

「…そんなに長かったっけ」

「半年だよ。最初は一か月だけだと思ってた」

「だったら、もっと言ってくれればよかったじゃん」

その言葉には、さすがに黙っていられなかった。

「言ったよ。生活費のことも聞いたし、あの封書のことも聞いた。でも『大丈夫』って、それで終わったじゃないか」

彼女は視線を落とした。

「今は3万円しか出せないけど、余裕ができたらちゃんと戻すつもりだった」

「いつ戻せるの?」

「…それは、まだ分からない」

私は少し黙ってから言った。

「じゃあ、一緒に暮らすのは今月で終わりにする。急に家賃が増えると困るだろうから、来月分までは俺が出すよ」

彼女が顔を上げた。

「待ってよ。そこまでしなくてもいいでしょ」

「俺だって、そう思いたかったよ。でも、お金のことを何も話してもらえないまま穴埋めするのは、もうしんどい」

彼女は何も言わなかった。

月末、荷物をまとめて部屋を出た。約束した翌月分の家賃は、前の日に振り込んである。

玄関で靴を履き、私が使っていた合鍵を靴箱の上に置いた。

「じゃあ、行くよ」

台所にいた彼女は、しばらくしてから小さく「うん」と返した。

半年間多く出した生活費は戻ってこなかった。それでも、「来月には変わるかもしれない」と待ち続ける生活は、そこで終わった。


※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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