「以上で締めるなんて偉そう」PTAの連絡に苦情を送ってきたママ友。後日、本人が送った連絡には同じ言葉が書いてあった
連絡の書き方に届いた苦情
もうずいぶん前、子どもが小学生だったころの話です。
PTAの役員をしていた年、同じ役員の中に、誰かが席を外すとすぐに悪口を言い始めるママ友がいました。
私は以前から、彼女にあまりよく思われていないと感じていました。
私が発言しているときに、わざと大きな音を立てて資料をめくることもあったからです。
ある夜、居間のパソコンで役員向けの連絡事項を箇条書きにまとめました。
いつものように最後に「以上」と添えて送信すると、夜遅くになって彼女から私だけに返信が届きました。
「以上で締めるなんて、偉そうに聞こえて不快です」
思わず画面を見返しました。
私としては、連絡事項がここまでだと示しただけです。
そんなふうに受け取られるとは思ってもいませんでした。
翌日、学校で別の役員のママに会うと、少し困ったような顔で話しかけられました。
「昨日の連絡、あの人がすごく気にしてたよ」
「ああ、『以上』って書いたことですよね。私にも連絡が来ました」
「そうだったんだ。偉そうな書き方だって、ほかの人にも話してたよ」
自分だけに届いた苦情だと思っていたので、ほかの人にまで話していたことに驚きました。
それからも、集まりのたびに彼女が私の近くで、ほかのママに話しかけることがありました。
「ああいう書き方、私は絶対にしないわ」
聞こえるたびに嫌な気持ちになりましたが、言い返しても話がこじれるだけだと思い、何も言いませんでした。
自分の連絡にも書かれていた「以上」
しばらくして、そのママ友が行事の係として役員全員に連絡を送ってきました。
次の集まりでは、その連絡を印刷した紙が会議室の長机に配られました。
みんなが内容を確認していたとき、斜め向かいに座っていた役員のママが、紙の下のほうを見て口を開きました。
「あれ、最後に『以上』って書いてありますね」
その言葉に、私も紙の末尾へ目を向けました。
確かに、そこには「以上」と書かれていました。
隣の役員も紙を見て、小さな声で言いました。
「あ、本当だ」
何人かの役員が、ちらりと私のほうを見ました。以前の苦情を思い出したのかもしれません。
ママ友は一瞬口を開きかけましたが、何も言いませんでした。顔を赤くして、手元の紙を伏せました。
私も何も言わず、黙って座っていました。
「では、内容はこのとおりでよろしいですね」
会長が話を進めると、みんなも資料に目を戻しました。
その日の集まりでは、彼女が誰かの悪口を言うことはありませんでした。それ以降、私の連絡の書き方について何か言ってくることもなくなりました。
彼女がなぜ自分の連絡に「以上」と書いたのかは分かりません。ただ、以前あれほど嫌がっていた表現を、自分でも使っていたことには驚きました。
今でも私は、連絡の最後に「以上」と書いています。
先日も、親戚の集まりの段取りを箇条書きにして、最後に「以上」と添えました。
あのPTAでの出来事をふと思い出しましたが、迷わずそのまま送信しました。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた50代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














