「兄貴たちは共働きでしょ?」10万円を返さずブランド鞄を買った義弟。だが、返済を求める夫に放った言葉と、義母の反応
来月返すと言った義弟
夫の弟にお金を貸したのは、2年ほど前のことです。
ある夜、義弟が突然うちを訪ねてきました。居間に通すと、私と夫に向かって両手を合わせ、困った様子で話し始めました。
「頼むよ、兄貴。給料日までお金が足りなくてさ」
「いくら必要なんだ?」
「10万円だけ。来月の給料日には絶対返すから」
私は夫の隣で話を聞いていました。10万円は決して小さな金額ではありません。それでも、困っている弟を前に夫は断りきれず、自分の口座からお金を貸すことにしました。
ところが、約束の日を過ぎても振り込みはありません。
夫が電話をかけても義弟は出ず、折り返しの連絡もないまま、何か月も過ぎていきました。
その一方で、義弟が友人と遊びに出かけているという話は、親戚づてに聞こえてきます。
遊びに行く余裕があるなら、少しでも返してくれればいいのに。私も夫も、義弟の態度に不満を感じていました。
義母の前で始まった返済の話
そんなある日、義実家に親戚が集まり、夕飯までにぎやかに過ごしていたときのことです。
義弟が真新しいブランドの鞄を持って、居間にやってきました。
「母さん、見てよ。これ、ずっと欲しかったんだ」
義弟はうれしそうに鞄を義母に持たせ、親戚たちにも見せていました。
その様子を見ていた夫が、義弟のそばに行き、声を落として尋ねました。
「なあ、貸した10万円のことなんだけど」
「えっ、今その話する?」
「もう何か月もたってるだろ。いつ返せそうなんだ?」
「身内なんだし、そんなに急かさなくてもいいじゃん」
「来月返すって言ったのはお前だろ」
すると義弟は、少し面倒くさそうな口調で言いました。
「兄貴たちは共働きでしょ? そんなに困ってないんだから、もう少し待ってよ」
その言葉を聞いて、私は驚きました。
返済が遅れたことへの謝罪もなく、こちらに余裕があるから待てと言うなんて、あまりにも身勝手に感じたのです。
夫も何か言い返そうとしましたが、親戚の集まりで口論になるのは避けたいと思い、私はそっと夫の袖を引きました。
そのときです。
すぐそばで鞄を持っていた義母が、義弟に向かって口を開きました。
「その鞄を買うお金があるなら、先に返しなさい」
義弟は思いがけない言葉に驚いたのか、義母の顔を見ました。
「いや、でも……」
「でもじゃないでしょ。返すって約束したんでしょう?」
義母は鞄を持ったまま、厳しい表情で続けました。
「身内だからって、返さなくていいわけじゃないの。お兄さんたちに甘えてないで、ちゃんと約束を守りなさい」
近くにいた親戚たちも会話をやめ、義弟のほうを見ていました。叔母は小さく首を振っています。
義弟は何か言いかけましたが、結局それ以上は何も言わず、黙ってしまいました。
それから次の週のことです。
夫の口座に、貸していた10万円が振り込まれていました。
何度連絡しても返事すらなかったのに、義母に注意されたあとは、きちんと返してきたのです。
それ以来、義弟からお金の相談を受けることもなくなりました。
通帳を見た夫は、苦笑いしながら私に言いました。
「結局、母さんのひと言がいちばん効いたな」
私も思わず苦笑いしました。返してもらえたことには安心しましたが、できれば最初の約束を守ってほしかったと思います。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














