出典:アグネス・チャンX(@agneschan)
生涯未婚率が上昇し続ける現代日本において結婚の形が変容
生涯独身で過ごす人々が右肩上がりに増えています。東京大学名誉教授の上野千鶴子さんと歌手のアグネス・チャンさんによる対談では、現代の男女が抱える結婚観のリアルな乖離が浮き彫りになりました。かつての当たり前が通用しなくなった今、私たちはどのような岐路に立たされているのでしょうか。
上野さんは、女性が結婚を不利なものと捉える一方で、男性は経済力がなければ土俵にすら上がれないと思い込んでいる現状を指摘します。特に都内で暮らす35歳から65歳のミドル期シングルを調査すると、年収300万円台という厳しい現実が見えてくるそうです。この層において、男性は一発逆転のチャンスを伺う傾向にありますが、女性は現在の生活ペースを乱されることを嫌い、介護や夫のリスクを背負うよりは一人の気楽さを選ぶケースが目立つといいます。
こうした現状に対し、SNS上では様々な意見が飛び交っています。
『結婚というのは何かに縛られる生き方であり、今はそれがコスパやタイパにそぐわないという判断に変わってきている』
といった、現代的な効率性を重視する声がある一方で、
『一定の条件を満たした完成された個人同士が合流するイベントのように捉えられがちであり、その分だけ結婚へのハードルは高くなっている』
と、結婚への心理的障壁が過剰に高まっていることを危惧する意見も見られました。
また、社会基盤の維持という観点からの厳しい指摘もあります。
『年収300万で普通に生きて行けるのは、他の誰かがそれを補うべく頑張ってくれてるからです』
という声に代表されるように、個人の自由を尊重する一方で、次世代の担い手が減ることによる社会保障制度の崩壊を不安視する層も少なくありません。
アグネスさんは、失敗してもいいから恋愛や結婚に踏み出してほしいと願っていますが、現代社会では恋愛さえも誰もが享受できる娯楽ではなくなりつつあるのかもしれません。
独身を貫くことがかわいそうなことではなくなり、個人の意思が尊重されるようになったのは進歩といえます。しかし、経済的な不安や役割分担の不平等感が解消されない限り、この溝が埋まることは難しいでしょう。
一人の快適さと、誰かと共に歩む安心感。そのどちらを優先するかは個人の自由ですが、その選択が積み重なった未来の日本を、私たちはどう支えていくべきなのか。
制度と意識の両面で、今まさに大きな転換点を迎えています。














