「ただの友人のメッセージじゃない」食事していた男性のスマホに表示された女性の影。後日、問い詰めた男の最低な言い訳
スマートフォンの画面に光った、女性の名前
3度目の食事の夜のことです。
友人の紹介で知り合った男性が「ちょっと外す」と席を立ったあと、テーブルに残されたスマートフォンの画面が、ぱっと明るくなりました。
意識して見たわけではありません。
けれど、画面の上の方に出た通知に、私の視線が一瞬だけ吸い寄せられてしまったのです。
差出人は女性の名前。本文の冒頭は、ふたりにしか分からないやり取りの続きを匂わせる、親密な書き出しでした。
(これは、ただの友人のメッセージじゃない)
店内のざわめきが、急に遠くなっていきます。
これまでの彼を思い返してみると、何度かの食事の中で、彼は本当によく気を遣ってくれていました。コートを預ける気遣いも、私の仕事の繁忙期を覚えていてくれたことも、すべて感じのいい男性そのもの。
そう思っていた数分前までの自分との間に、目に見えない大きな段差ができていました。
問いただした答えと、共通の友人からの一言
戻ってきた彼は、何ごともなかったように笑顔で席に着きます。
私はその夜、料理を半分残しました。
翌週から彼の予定を聞いても、返事が以前のように具体的に返ってきません。「友人と」「ちょっと用事で」と、輪郭のない答えばかり。
表向きは私の前で誠実そうに振る舞いながら、複数の女性と並行して会っているのではないかという疑いが、確信に変わっていきました。
次に会った夜、駅へ向かう道で、私はためらいながら口を開きます。
あの食事の夜のことを、責めない言葉で投げかけてみました。
彼は数秒だまったあと、肩をすくめてこう言ったのです。
「まだ付き合ってないんだから自由でしょ」
声に、悪びれた響きはありませんでした。
むしろ「なぜそんなことを聞かれているのか分からない」というような、軽さすらあります。
その軽さに、急速に何かが冷めていくのを感じました。
「そういう考えの人とは、無理です」
その夜のうちに、連絡先を削除しました。
本当に背筋が凍ったのは、しばらくたってからのことです。
紹介してくれた学生時代からの友人と落ち着いて話したとき、彼女が申し訳なさそうに切り出しました。
「あの人、他の子にも同じこと言ってたみたいよ」
友人の知人をたどって聞こえてきた話では、私と並行して会っていたという女性たちにも、彼は寸分違わぬ同じ言い回しで責任を逃れていたそうです。
あの夜のとぼけたような笑顔も、優しいメッセージの間合いも、誰にでも同じテンプレートで送られていたものだったのかもしれません。
絶句したまま、私はカフェの窓の外をしばらく見つめていました。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














