「家の名義、いつの間に変わってるんだ」祖父の死から10年。突如、現れた伯母の主張に背筋が凍った
事業を二人で回す中で起きていたこと
私の父は、祖父と二人で自営業を続けていました。
事務作業や役所への手続きはおおむね祖父と一緒に動いていて、書類のやり取りも、印鑑の管理も、家族の中ではかなり緩やかに任されていたのです。
父が一念発起して自分のお金で家を建てたとき、その関連の手続きにも、祖父はあたりまえのように同行していました。
当時の祖父はすでに半分ほど認知症が始まっており、それでも本人の中ではまだ自分が家を仕切っているつもりでいました。
家族のだれもが、まさか祖父がそんなことをするとは思いもしなかったのです。
家が建ってから3年ほどして、父が登記まわりを整理していたときでした。
書類を一枚ずつ確かめていた父の手が、突然止まります。
「家の名義、いつの間に変わってるんだ」
私が父からその話を聞かされたのは、かなりあとになってからのことでした。
父が建てた家の名義が、1円も出していない祖父のものに書き換えられていたのです。
祖父の死から10年後に動き出した伯母
家族で税理士に相談したところ、こう助言されました。
今ここで名義を正すよりも、祖父が亡くなって家の価値が下がってから相続の形を取ったほうが、税負担はずっと軽くなる、というアドバイスでした。
父は悔しさを呑み込み、その方針に従って静かに時間を待つことにしたのです。
それから10年ほどが流れ、祖父が亡くなりました。
葬儀のあとの集まりに、ふだんはほとんど実家にも顔を出さなかった父の姉が現れました。
家の経緯を父が一から説明し、これは父が稼いだお金で建てた家だと丁寧に伝えても、彼女の表情は最後まで動きません。
「相続は相続。私も半分貰う権利がある」
同じ言葉を、伯母は何度も繰り返してきました。
家を建てたのは父であって祖父は1円も出していない、という事実は、彼女の中ではきれいに抜け落ちているのです。
形のうえで祖父名義になっている、その紙の上の事実だけを盾にして、当然の権利のように半分を要求してきます。
(半分認知症のまま家の名義を書き換えた祖父と、その死後に現れて半分を要求するこの人)
背中を、ぞわりとしたものが上りました。
家族はその場の声の大きさに押し切られず、専門家に間に入ってもらいました。
法的に冷静に整理してもらった結果、伯母にお金を渡さずに済んだのです。
それでも、この祖父にしてこの伯母なのかと、家族の血筋というものの怖さを、いまも静かに感じ続けています。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














