「え?そんな微妙な人と結婚?有名じゃない人ですよね?」芸能関係の夫だと自慢するママ友。だが、若いママさんの一言で空気が一変
話の頭に必ず置かれる言葉
幼稚園で月に何度か集まる、いつものママ友たちの中に、夫が芸能関係の仕事をしているという人がいました。
誰もが知る大物ではないけれど、業界では一定の名前を持つ立場の人です。
彼女が口を開くと、必ずある言葉が文の頭にやってくるのでした。
「主人が〜」
子どもの送迎の話、家計の話、習い事や夏休みの予定の話。
あらゆる話題の冒頭にこの一語が置かれ、その流れで自然に、収入や知名度や交友範囲がさらりと差し込まれていきます。
私たちは何となく笑って聞き流しながら、内心では毎回小さくため息をついていたのです。
誰かが別の話題に切り替えても、しばらくすると会話の主導権が彼女に戻り、また主人がで始まる物語が再開されます。それが毎月、毎週、毎回のお決まりでした。
悪気のない若いママの率直な感想
ある日の集まりに、最近輪に加わったばかりの20代のママが顔を出していました。
彼女は芸能人妻の話題に強く食いつき、目を輝かせながら身を乗り出してきたのです。
「旦那さんはどんな人なんですか?」
芸能人妻はうれしそうに語り始めました。
年上で頼りになって、業界でもよく知られていて、と。いつものメロディーの自慢が、また始まったのです。私たちはいつも通り、聞き役に徹していました。
ところが若いママの反応が、その流れを一瞬で断ち切りました。彼女は屈託のない大きな声で返したのです。
「え?そんな微妙な人と結婚?有名じゃない人ですよね?」
悪意ゼロの感想でした。年齢差にも知名度にも、若さゆえの率直さだけで反応していただけです。
けれど芸能人妻の顔は、見ている側がはっきりわかるほど凍りついていったのでした。口元の笑みは形だけ残っていたものの、目から熱がすうっと抜けていったのです。場の全員が、次の言葉を探しあぐねていました。
用事があるからと早足で帰ったあと
彼女は時計を確認し、用事があるからと言ってかばんを掴み、足早に帰っていきました。残された私たちは少し顔を見合わせ、やがてどちらからともなく小さく笑い出したのです。
「正直、ずっと同じこと思ってた」
誰かがこぼした一言に、別のママもうなずきます。年齢のこと、知名度のこと、毎回の自慢のたびに胸の奥でひっかかっていた本音が、若いママの天然砲で表に押し出された瞬間でした。
私たちは悪意でうなずいたわけではありません。ただ、長く続いた我慢が同時にほどけた感覚があったのです。それ以降、その輪で「主人が〜」と始まる自慢を聞くことは、なくなりました。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














