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2026.06.19(Fri)

「悪気はないから仕方ない」と義母の嫌がらせを放置する夫。だが、義母に直談判した結果

「悪気はないから仕方ない」と義母の嫌がらせを放置する夫。だが、義母に直談判した結果

頼りにならない夫

夕方、ベランダに残された私のブラウスを見て、今日もまたか、とため息が出た。

家族の洗濯物はとうに取り込まれているのに、私の分だけがいつも干しっぱなしなのだ。

義母の仕業だった。私が朝に干した洗濯物を毎日わざわざ干し直し、なぜか私の服だけは夕方まで放っておく。半年近く、同じことが続いていた。

たまりかねて、夫に打ち明けた。

「お義母さん、私の洗濯物だけ取り込んでくれないの。さすがにわざとだと思う」

「悪気はないから仕方ない」

夫はいつもの口ぶりで、こちらを見もしない。

「悪気がなくて、私の分だけ残せる?」

「ああいう性格なんだよ。考えすぎだって、波風立てるな」

「波風って、立ててるのはお義母さんのほうよ」

「もういいだろ、その話は」

夫はそう言って、テレビへ目を戻した。母親に何ひとつ言うつもりはないらしい。事なかれ主義のこの人に期待しても無駄だと、私はようやく腹をくくった。間に立ってもらうのはやめようと。

直談判

翌朝、干し直しをしている義母の隣に立った。震える声を抑え、できるだけ穏やかに切り出す。

「お義母さん、干し方が気になるなら、いつでも教えてください」

「……べつに、そういうわけじゃ」

「でも、私の分だけ取り込まずに残されるのは、悲しいんです」

義母の手がぴたりと止まった。一瞬、目が泳ぐ。それから観念したように、低い声でつぶやいた。

「あら、気づいてたの」

「ええ。毎日のことですから」

「悪気があったわけじゃないのよ」

「悪気がなくても、毎日続けば、ちゃんと意味は伝わりますよ」

静かに、しかしはっきりと言い切った。義母はもう何も言い返せず、視線をベランダの外へ逃がした。

いつも堂々としていた背中が、ひと回り小さく見えた。気まずそうに洗濯ばさみをいじるばかりで、それきり口を開かなかった。

夫を経由しない解決

その翌日から、嫌がらせはぴたりと消えた。私の洗濯物も、夕方には家族の分と並んで取り込まれている。義母は私の前で、以前のように偉そうに振る舞うこともなくなった。

事情を知らない夫は、しばらくして首をかしげた。

「なあ、母さん最近すっかり丸くなったよな。どうしたんだろ」

「私が直接話したの」

夫は目を丸くした。

「直接って……母さんに?」

「あなたが動いてくれなかったからね」

言葉に詰まった夫は、決まり悪そうに目を伏せた。「仕方ない」しか言わなかった人が、今度は自分が黙り込む番だった。

誰かに頼まなくても、自分の口で言えば、ちゃんと届く。乾いた洗濯物の重みを腕に感じながら、私は妙にすっきりしていた。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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