義母「賞味期限今日だから、すぐ食べてね」→夫「母さん、ちょっといい?」産後2日目の私を救った夫の言葉とは
病室にやってきた義母の紙袋
出産から2日目の朝、病室のドアが開きました。
義母が紙袋を提げて入ってきます。
胸の中には生まれたばかりの娘、私は産後の疲労で頭が回らないままでした。
予定日を3日過ぎてからやっと迎えた出産で、体はまだあちこちが軋みます。
前日、義母から「明日お祝い持っていくね」と短い連絡が入り、夫と二人で身構えていました。
「はい、これお祝い」
「賞味期限今日だから、すぐ食べてね」
突き出された箱を見て、手が止まりました。
(産後の人間に、その日が期限のものを渡す?)
言葉にできないまま受け取ろうとした瞬間、ベッド脇の夫が先に紙袋を引き取りました。
「母さん、ちょっといい?」
夫の声には静かな怒りが滲んでいました。
予定日3日過ぎの電話を蒸し返した夫
「予定日の日に電話してきたよね。『まだ陣痛来ないの』って」
義母の表情が固まりました。
「あれ、本人どれだけ参ったか分かってる?陣痛がいつ来るかなんて、誰にも分からないんだよ」
「……だって、お祝い買っちゃったから」
「そっちの都合を妊婦にぶつけるのは違うでしょ」
夫はベッドに横たわる私を見て、紙袋を軽く持ち上げました。
「で、今日も来てくれたのはありがたい。でもこれ、今日期限なんだよね?」
「産後2日目に当日期限の菓子は配慮がないよ」
義母は唇を引き結び、視線が床に落ちていきました。
何か言いかけて飲み込み、結局口は閉じたままです。私はただ、夫の背中を見ていました。
看護師の一言で立場が入れ替わった朝
そこへ巡回の看護師さんが入ってきました。
「あら、お祝いですか?産後すぐは消化に優しいものがいいですよ」
義母は顔面蒼白で、紙袋を胸に抱え直しました。
「持ち帰ります、ごめんなさい」
か細い声でそう言って、そそくさと病室を出ていきます。
先ほどの「すぐ食べて」の勢いは見る影もありません。夫がベッドの横に座り直しました。
「ごめん、はっきり言いすぎたかな」
「ううん、ありがとう。ずっと言えなかったから」
退院後、義母から再びお祝いが届きました。今度は産後の体を気遣ったスープのセットと、賞味期限がたっぷり残った焼き菓子です。
短い手紙には「無神経でごめんなさい。あの電話のことも、本当に申し訳なかったです」と書かれていました。
それ以来、義母の電話は私の体調を気遣う言葉から始まるようになりました。「無理してない?」と気遣う声に、こちらが拍子抜けするほどです。先日の集まりでは、義母が真っ先に娘を抱き、私の肩に膝掛けをかけてくれました。
「はっきりして、よかったです」
娘を抱く夫の腕に、私は安心して頭を預けました。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














