「本当にすみません。疲れてたみたいで」レジで思わず言い間違いをした私。だが、客が返した一言に救われたワケ
混み合う夕方のレジで
スーパーでレジの仕事を始めて、半年ほどたった頃のことです。
その日は夕方から客足が途切れず、私のレジにも何人ものお客さんが並んでいました。
商品を読み取り、合計金額を伝え、支払い方法を確認する。同じやりとりを何度も繰り返しているうちに、少し疲れが出ていたのだと思います。
次にやってきたのは、仕事帰りらしい年配の男性でした。
商品をすべて読み取り、私はいつものようにポイントカードの有無を確認しようとしました。
ところが、口から出たのはまったく違う言葉でした。
「身長は、お持ちですか?」
言った直後、自分でも何を聞いたのか分からず、一瞬固まりました。
男性も「え?」という顔でこちらを見ています。
そこでようやく、自分がとんでもない言い間違いをしたことに気づきました。
「すみません!ポイントカードはお持ちですか、です」
慌てて言い直しましたが、恥ずかしさで顔が熱くなりました。
混んでいる時間帯ですし、変な店員だと思われたかもしれない。
そう思っていると、男性は怒ることもなく、自分の頭のあたりに手をやりました。
男性客が返したひと言
そして、少し笑いながらこう言ったのです。
「身長なら、ちゃんと持ってきてますよ」
思いがけない返しに、私は一瞬ぽかんとしてから、思わず笑ってしまいました。
「本当にすみません。疲れてたみたいで」
そう謝ると、男性は気にした様子もなく、「忙しそうだもんね」と笑ってくれました。
その何気ない言葉に、さっきまでの恥ずかしさが少しだけ和らぎました。
もちろん、レジでは正確な案内をするのが仕事です。それでも、忙しいときには思わぬ言葉が口から出てしまうこともあります。
あのとき男性が不機嫌にならず、冗談で返してくれたおかげで、私は必要以上に引きずらずに仕事へ戻ることができました。
それ以来、忙しい時間ほど一呼吸置いてから声をかけるようにしています。
今でも「身長はお持ちですか」と言ってしまった瞬間を思い出すと恥ずかしくなりますが、同時に、男性の優しい返しも思い出します。
失敗した相手を責めるのではなく、さらっと笑いに変えてくれたことが、今でも印象に残っています。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














