本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
忠告を無視して棚を奪う男
駅に向かって歩いていた時のことです。住宅街のゴミ集積所に、木製の棚が置かれていました。
そこに年配の男性ががニヤニヤしながら近づいてきました。
「これ、まだ使えるな。持って帰るか」
男はゴミ処理券を乱暴に剥がし始めたのです。
「あの、その棚、壊れかけていて危ないですよ」と注意しましたが、男は鼻で笑いました。
「捨ててあるからいいだろ!ケチ臭いこと言うな」
男は怒鳴り散らし、聞く耳を持ちません。そして力任せに棚を引きずり始めました。
交差点で自爆した男
しかし、男が棚を無理に抱え上げ、運んでいた時でした。バキッという鈍い音と共に、歪んでいた接合部が外れ、棚は道路のど真ん中でバラバラに崩れ落ちたのです。
しかもそこは、近所でも有名な車通りの多い交差点でした。散乱した大きな板が道路を完全に塞ぎ、一瞬で車の長い列ができました。
周囲からは「邪魔だ!」「早くどかせ!」と、ドライバーたちの怒号が飛び交います。
男は顔を真っ赤にして重い板をどかそうとしますが、焦れば焦るほど手元が狂い、パニックに陥っていました。
私はその光景を横目に見ながら、静かにその場を後にしました。他人の捨てた物を勝手に持ち去り、親切な忠告すら無視した結果、大勢の前で大恥をかくことになった男。
自業自得な末路を思い出し、私の心は驚くほど晴れやかでした。
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