
高市首相とれいわ新共同代表・奥田氏が激突、議場騒然の「血を流す覚悟」論争の行方
衆院選で圧勝し強固な基盤を固めた高市早苗首相に対し、れいわ新選組の新たな顔となった奥田芙美代氏が挑んだ2月26日の参院本会議。かつて高市首相と舌戦を繰り広げた大石晃子氏の「後継」として、奥田氏は安全保障政策を真っ向から批判しました。
奥田氏が強調したのは、防衛費増強の裏で進行する食料自給率の低下です。憲法改正や増税を推し進める現政権の姿勢を、戦争へ突き進んだ80年前の空気と重ね合わせ、武器より、お米と訴えました。さらに、自民党内から漏れる血を流す覚悟という言葉を捉え、実際に最前線に送られるのは誰なのか、若い自衛官や子供たちではないのかと激しい口調で詰め寄りました。この際、高市首相の周辺に政府関係者が集まり、議場が一時騒然とする場面もありました。
これに対し、高市首相は一切の動揺を見せず、国家の論理を淡々と説きました。国民の命を守るために自衛隊員が負うリスクの重さに触れ、防衛力を強化して相手に攻撃を思いとどまらせる抑止力の構築こそが、国民生活を守るための自身の戦いであると回答。情緒的な訴えに対し、安全保障のリアリズムで応じた形です。
論戦以上に注目を集めたのが、質問終了後の光景でした。奥田氏が深く頭を下げて挨拶をした際、高市首相は隣の官房長官との会話を続け、奥田氏を完全スルー。他党の代表には応じていただけに、その対照的な態度は、両者の埋めがたい溝を浮き彫りにしました。
SNS上では、この真っ向から対立する価値観に多くの意見が寄せられています。
『食料も守れずに国防と言えるのかという奥田氏の主張には、生活者としての切実さを感じる。』
『現実の国際情勢を見れば、抑止力なしに平和を語るのはあまりに無防備ではないか。』
『首相の挨拶スルーは礼を失しているが、質問内容が過激すぎて応じられなかったのかもしれない。』
『お米か武器かという二者択一ではなく、どちらも国家存立には不可欠なはずだ。』
奥田氏の発言については、後に速記録の調査が行われるなど、波紋は広がっています。国家の安全保障をめぐる「冷徹な論理」と、国民の暮らしを起点とした「感情の訴え」。
歩み寄りの余地が見えないこの対立は、今後の国会論戦の火種となりそうです。














