「あの、並んでるんですけど…」レジで横入りしてくる客→店員も気づかず、注意することも出来なかった結果
堂々とした横入り。まるで私が見えていないかのような振る舞い
仕事終わりの重い足取りで向かった、いつものスーパー。
店内は夕食の買い出しを急ぐ人々でごった返し、レジの前には蛇行するほどの長い列。
「はぁ、今日もこれか……。早く帰ってゆっくりしたいのに」
腕に食い込むカゴの重みに耐えながら、ようやく最後尾へ。
一歩、また一歩。ノロノロとしか進まない列に並び、ようやく「次が自分の番」というところまで来た、その時でした。
「お次の方、こちらへどうぞー!」
店員さんの威勢のいい声が響いた瞬間、私の右側からスッと影が入り込みました。
「えっ?」
思わず声が漏れます。
その人は、後ろに私が並んでいたことなど最初から存在しなかったかのように、平然とした顔でレジ台にカゴを置いたのです。
(ちょっと、今、割り込みましたよね……?)
心臓がバクバクと波打ちます。
でも、その人は悪びれるどころか、カバンから財布を出す仕草まで堂々としたもの。
「あの、並んでるんですけど…」
喉まで出かかった言葉。けれど、いざ口に出そうとすると、急に恐ろしさがこみ上げてきました。
(ここで注意して、もし「そんなの関係ないだろ!」って怒鳴られたら?)
(周りの人から、「あいつ、あんな細かいことで揉めてる」って冷ややかな目で見られるんじゃ……?)
毅然と言い返せない自分。それどころか、なぜか私の方が「騒ぎを起こしてはいけない」と、申し訳ないような、縮こまった気持ちになってしまったのです。
店員さんも気づかず会計終了。残ったのは深い自責とモヤモヤ
レジの店員さんは、次から次へと来るお客さんをさばくのに精一杯。目の前で起きた理不尽な割り込みには、全く気づいていない様子です。
「ピッ、ピッ」
機械的な音が響くたび、私の心は削られていきます。
「合計で1,280円になります」
「はい、これで」
淡々と、そして何事もなかったかのように進んでいくお会計。
その背中を見つめながら、私の胸の中は「言えなかった自分」への嫌悪感でいっぱいになりました。
ようやく自分の番が回ってきても、心はどんよりと沈んだまま。
(あんなに堂々と割り込めるなんて、どういう神経してるんだろう。それとも、私が立っていた場所が悪かったの?)
(一言も言えなかった私は、そんなに弱虫なのかな……)
お会計を済ませて店を出ても、頭の中はその光景がリピート再生。夜道を歩きながら、情けなさがこみ上げます。
「あーあ、なんで私がこんなに落ち込まなきゃいけないの」
帰宅して夕飯を食べながらも、つい深い溜息。
ほんの数分の、日常の些細な出来事。けれど、その場を支配した「理不尽な空気」に飲み込まれ、言いたいことを飲み込んでしまったモヤモヤは、いつまでも消えないトゲのように心に刺さったままでした。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














