「彼女がいるのに、他の子と会うの?」配信系の仕事をしていた彼。だが、彼の最低な言い分に別れを決意
恋愛脳だった私
「付き合う前からファンと会う約束しててさ」
交際を始めてわずか一週間。
配信で人気の彼が、平然とそう言ってのけた。
もともとはネットで毎日遊ぶ友人で、向こうから告白してきたのにだ。
「彼女がいるのに、他の子と会うの?」
「もう約束してたんだって。彼女なら分かってくれるよね」
「分かるって、そんな簡単に言わないでよ」
「重いなあ。俺のこと、信じられないわけ?」
本当は、嫌だと叫びたかった。でも当時の私は、好きという気持ちで頭がいっぱいで、彼の言葉にうなずくしかなかった。
「……分かった。信じてるからね」
送り出した自分を、何度呪っただろう。
積み重なる身勝手
その後も、彼を好きだという女の子が私に突っかかってくるようになった。
彼は止めもせず、ただ笑っている。
「人気者の彼女なんだから、これくらい我慢してよ」
「私だって、あなたの彼女なんだけど」
「だから我慢してって言ってるじゃん」
そんな言葉で、私はずっと自分を納得させてきた。
彼の都合に合わせて予定を空け、絡んでくる相手にも一人で耐えた。けれど三か月経った頃、彼の口から出たのは想像を超える一言だった。
「ごめん!君のこと女性としては見れないんだよね」
「…散々こっちを振り回しておいて、それ?」
「いや、友達としては大事だよ」
悪びれもしない横顔を見ていたら、彼に注いだ時間がすべて馬鹿らしくなった。
きっぱり、線を引く
不思議と、もう泣く気にもならなかった。
代わりに、すっと冷静になっていく自分がいた。
「女性として見れないなら、付き合う意味ないよね」
「ちょっと待って、そういうつもりじゃ」
彼は急に慌て始めた。いつも余裕たっぷりだった顔が、見る間にこわばっていく。
けれど私の答えは決まっていた。
「ありがとう。おかげで目が覚めたから」
言いかけては口ごもり、最後は視線を落として黙り込む彼。
引き止める側に回ったその姿に、私はもう何の未練もなかった。
連絡先をすべて消して、彼のいないネットの居場所へ移った。
「これで、清々した」
振り回す側だった彼と、振り回されていた私。気づけば、立場は完全に入れ替わっていた。最後に関係を断ち切ったのは、彼ではなく私だ。
身軽になったネットの世界で、私はもう一度、自分のペースで遊び始めている。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














