「食べれる分だけ取ればいいのに」カニ食べ放題で大量に残した客。食べ放題で感じた本音
冬のごちそうを求めて
寒さが厳しくなってきたころ、私は妻を誘って、ホテルのカニ食べ放題に足を運びました。
一年に一度くらいは、こういう贅沢をしてもいいだろうと思ったのです。
広い会場には、ゆでたてのカニが次々と並べられ、どのテーブルからも楽しげな声が聞こえてきます。
私も皿を手に、どれから食べようかと胸を弾ませていました。
すぐ近くの席には、二十代くらいのグループが陣取っていました。
取りに行くたびに、皿からこぼれそうなほどカニを積み上げていて、見ているこちらが驚くほどの勢いだったのです。
数えるのも呆れる食べ残し
そのグループが引き上げたあと、私はたまたま、片づけ前のテーブルが目に入りました。
そして、そこに残されたものを見て、思わず眉をひそめてしまったのです。
皿の上には、ほとんど手をつけられていないカニの足が、無造作に積み重なっていました。
数えてみれば、ゆうに10本以上はあったでしょうか。
ひとつまみだけ身をほじって、あとは丸ごと放置されたものばかりです。
せっかくのごちそうが、口に運ばれることもなく、そのまま下げられていくのです。
その光景が、しばらく頭から離れませんでした。
(食べれる分だけ取ればいいのに)
取るときに、食べきれる量かどうか、少しだけ考えてくれたらよかったのに、と思わずにいられません。
お腹がいっぱいになったのなら、それはそれで仕方のないことです。けれど、あれほどの量を残すのは、はじめから食べる気がなかったとしか思えませんでした。
口には出せない本音
個数の制限がないのだから、たくさん取ること自体は責められません。
私だって、つい多めに盛ってしまうことはあります。
それでも、食べきれる分だけを取るというのは、口に出すまでもない当たり前のことだと思っていました。
その当たり前が、こうもあっさり崩れる場面を見ると、なんとも言えない気持ちになります。
面と向かって注意できるわけでもなく、店員さんが咎める様子もありません。
だからこそ、この呆れた気持ちの持って行き場がないのです。
カニも、それを用意してくれた人たちの手間も、みんな無駄になってしまいました。
そのことだけが、楽しかったはずの食事のあとに、苦い澱のように残ります。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














