tend Editorial Team

2026.06.13(Sat)

「もう返したよ、着払いで!」音信不通のまま別れようとした彼。だが、返品を要求したプレゼントに絶句

「もう返したよ、着払いで!」音信不通のまま別れようとした彼。だが、返品を要求したプレゼントに絶句

急に冷めた連絡

マッチングアプリで知り合った二歳上の彼。付き合いたての頃は、こまめに連絡をくれる人だった。

「今日もお疲れさま。明日の朝、電話していい?」

「うん、待ってるね」

そんな彼が、一か月を過ぎたあたりから別人のように素っ気なくなった。返信は遅れ、会う頻度もみるみる減っていく。

「忙しいのは分かるけど、ちょっと寂しいな」

「そう?普通だと思うけど」

かろうじて会えたのは、クリスマスの一度きり。

その日、二人でプレゼントを交換した。私は彼のために少し奮発して財布を選んだのに、彼がくれたのは、ひと目で値段の差が分かる安物の財布だった。

フェードアウトされて

そして、そのクリスマスを最後に、彼は一切の連絡を絶った。

「ねえ、なにかあった?」

「もし忙しいなら、それでもいいから一言ちょうだい」

送ったメッセージは、既読にすらならない。

一週間、二週間と返事を待つうちに、私はようやく悟った。これは音信不通という名の、ただの逃げだ。

マメだったのは、最初に気を引きたかっただけ。

手に入れたと思った途端、彼の熱はあっけなく冷めたのだろう。腹は立ったけれど、追いかける気にもなれなかった。

連絡を絶つことでしか別れを切り出せない、その程度の人だったのだ。

ただ、自分が贈った財布だけは取り戻したい。

気持ちを込めて選んだものを、こんな終わり方で手放したくなかった。私はそれだけを伝えた。

「悪いけど、あげた財布は返して」

「お互いの記念に、っていうのも違うと思うから」

しばらく無視が続いたあと、渋々といった調子で、ようやく彼から返信が届いた。

最後に見えた器

「もう返したよ、着払いで!」

数日後、届いたのは送料受取人払いの小包だった。

別れ際の連絡もせず逃げておいて、返送の数百円すら惜しむ。その徹底ぶりに、怒りより先に笑いがこみ上げた。

「ほんと、最後まで小さい人だったな」

つぶやきながら、送料を払って箱を受け取った。

中には、たしかに私が贈った財布。彼への気持ちは、もうひとかけらも残っていなかった。

「着払いで返ってくる恋なんて、初めてだよ」

そう一言だけ送って、私は連絡先を消した。

既読はついたが、返事はない。言い返す言葉も持っていなかったのだろう。

追いかけた数か月が馬鹿らしくなるほど、別れたあとは身軽だった。安い財布一つで、こんな小物と縁が切れたのなら大満足。

送料の数百円は、最高の手切れ金だったと思っている。

「これで、すっきりした」

今の私は、あの一件を笑い話のネタとして友人に披露している。

着払いで返ってきた恋なんて、なかなか経験できるものじゃない。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

RANKING

OTHER ARTICLES

NEW 2026.06.13(Sat)

「我が子のために」が引き起こす悲劇とは?法改正でも消えぬ名付けの重い課題と社会生活への影響、周囲への配慮を考える
tend Editorial Team

NEW 2026.06.13(Sat)

高市総理を巡る中傷動画問題と参考人招致要求に世論は賛否両論、国会審議のあり方に疑問を投げかける声が噴出
tend Editorial Team

NEW 2026.06.13(Sat)

街中へ出没するクマの殺処分に相次ぐ苦情電話、住民の安全を守る地方自治体の対応と人命最優先を巡る議論
tend Editorial Team

RECOMMEND

2026.01.09(Fri)

「会見するレベルなの?」「記者会見するほど?」と疑問の声も。元SKE48・松井珠理奈が辻本達規と結婚会見
tend Editorial Team

2026.05.13(Wed)

カルビーの白黒パッケージは平和への願いか企業の戦略か?八幡愛氏の戦後背景に触れた持論にネット上で巻き起こる熱き議論の行方
tend Editorial Team

2026.04.28(Tue)

京都男児遺棄事件で過熱したSNSの犯人予想。的中なら許されるのか?ネット私刑が孕む危うさと名誉毀損の境界線
tend Editorial Team